ファンのために　またこの舞台で麻雀を打つために　黒沢咲は自分を貫き通す【Mリーグ2021観戦記3／8】担当記者：江嵜晋之介

…と思いきや瞬く間に手が育ち、9巡目にはピンズの門前混一色をテンパイ！

カンは場況こそ良いものの2枚切れ。打点は足りているのでダマを選択する。

他家にも動きが入っていた。
7巡目、滝沢が切ったをたろうがポン。

暫定トップではあるが2着と1,600点差という薄氷の上に立っている状態。自身がアガらなければトップはほとんどあり得ないと言っても過言ではないだろう。果敢に仕掛ける。

9巡目、親番滝沢がペンのテンパイを入れる。

役なし・ドラなしのペン。浮き牌のはドラ周りでテンパイ取らずも充分にありえる状況。
滝沢は…。

リーチをかけた！
黒沢が3巡目に、たろうが4巡目にと落としており愚形とはいえペンの場況が非常に良い。実際には一枚だけ魚谷の手牌に内蔵されており、残り3枚は山だった。

リーチ直後、滝沢はを引いてくる。
宣言牌がだったため少々痛い裏目となる。

このをたろうがポン！

待ちの赤赤のテンパイを入れる。
アガれば文句なしのトップだが意外にもこの両面待ちが山に少なく残りが2枚。滝沢のリーチペンが3枚、黒沢の門前混一色が2枚と誰の勝ちもあり得る状況。

決着がついたのはその直後だった。

「ロン」

黒沢だ！

配牌時では打点が見えづらく一番見劣りしていたものの、見事最短でのアガリを掴み取り２試合目は黒沢のトップで終局となった。

インタビューで笑顔を見せる黒沢。先週火曜日のトップと合わせ個人連勝を決めることに成功した。

今季苦しい展開がチーム、そして個人としても長く続いていた黒沢。残念ながら今シーズンの雷電の試合は3月10日をもって終了してしまう可能性が高く、雷電の試合自体今年はあと２試合しか見ることができないが、直近では風向きが変わり昨シーズンまでのような黒沢らしいアガりアガリが見られるようになってきた。

ボーダー争い、個人賞に加われない今、雷電ができるファンサービスはただ１つ

「自分たちの麻雀を貫くことだけ」

今年の残り２試合、そして来年以降も雷電が作り出す「RMO」に心から期待している。

皆様、今日も応援ありがとうございました。

最後ギリッギリの勝負でしたが、ツモがききまくってまさかのメンホンに‼️

待ちは絶望的に薄そうでしたが、アガりきってトップを取ることができました☺️

レギュラーシーズン残り1日、最後まで私たちらしく戦います⚡️

— 黒沢咲⚡️ (@kurosawasaki) March 8, 2022