夢見たチーム復活、夢見た大舞台、夢見た初トップ、夢見た四暗刻……負けられない男たちによるプレミアムな夜の夢物語【Mリーグ2022-23観戦記1/6】担当記者:渡邉浩史郎

夢見たチーム復活、
夢見た大舞台、
夢見た初トップ、
夢見た四暗刻……
負けられない男たちによる
プレミアムな夜の夢物語

文・渡邉浩史郎【金曜担当ライター】2023年1月6日

第1試合

東家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
南家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
西家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)

今年もやってきた、年に一度のプレミアムな祭典。

Mリーグプレミアムナイト!Mリーガーが一堂に会する、お祭り騒ぎのパブリックビューイングだ!

そして今回はなんと同時に「ABEMA PPV ONLINE LIVE(アベマ ペイパービュー オンライン ライブ)」にて、オンライン配信も同時に行うという贅沢な仕様。チケットを買いそびれてしまったり、現地参戦は厳しいという方でもプレミアムナイトの雰囲気を味わえる。

さらには2月5日まで見逃し配信も可能なので、今からでも見てみたいという方でも安心だ。ぜひ下記のURLから確認してもらいたい。

https://abema-ppv-onlinelive.abema.tv/posts/39618878/

さて、そんなプレミアムな夜にチームを背負って出たのはこの四名。


注目はやはり滝沢。

風林火山時代にもプレミアムナイトに出場し、トップを獲得したことがある。

ここでの起用はその再現を期待してのことだろうか。

チームは好調ながらも自身は今期ノートップ。

チーム戦であるがゆえに、その負い目は個人戦の何倍以上にもなってのしかかってくる。

自身に迫る逆境を払いのけることはできるか。

【東1局】

滝沢に相対するはこちらもプレミアムナイトに勝ち星を挙げんとする歴戦の猛者。

開局は内川が魅せる。

手牌的にはドラが一枚で愚形が多い手牌。守備的な打ち手なら【2ピン】の対子落としと行くとこ

ろだが、内川は強気に一枚切れの【南】の対子落とし。瞬間の守備ゴマこそ少なくなるが、5ブロックと先にあるタンヤオの手替わりを強く見た。

見事に【2ピン】を捉えて価値あるイーシャンテンに。「手順マエストロ」の二つ名は伊達じゃない。

滝沢も一枚目の【西】から動く俊敏性を見せる。赤なしドラなし愚形残りの仕掛けだが、よく見ると三者それぞれの安全牌を二枚以上確保できている。ドラが二枚既に切れていることも加味して、火の手が上がる前にアガって躱そうという仕掛けだ。


仲林とて負けてはいない。ここで【8マン】を残して【6ソウ】切り。

一番広いのは愚形のフォロー牌をもって良形を確定させる【8マン】切り。しかし三者にソウズが危なく見えることから、ここは【6ソウ】を先切りした形だ。前巡に【3ソウ】を通した今なら【6ソウ】も比較的切りやすい。

さらに残す【8マン】という牌もまた絶妙。【7マン】のワンチャンスで親たろうの河的にも安全そうというだけでなく、内川の第二打【9マン】も見ると山にいそうな牌に思える。攻守兼用で残しやすい牌といえよう。

それぞれがこの夜にかける思いを見せてきた形だが、ここはたろうのリーチを受けての一人聴牌で流局。

 

【東1局2本場】

さらに流局を挟んで供託2本という状況。

仲林に聴牌が入る。しかし役なし赤なしドラなし一枚切れのペン【3ソウ】待ちと麻雀打ちの嫌いを詰め込んだような聴牌。親のたろうの【2マン】【3マン】両面落としも見えており剣呑。ここはダマテンを選択。

しかし親のたろうから仕掛けが入れば……

状況は変化、空切りリーチを敢行!

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