その店には体感器(今は違法)で大当たりが狙える機種もあり、私たちはチャンスと見れば徹底的にガジり倒していたんです。
ギャンブルとはそういうものだと思っていたんですが、桜井会長は麻雀をギャンブルとは見ておらず、対人ゲーム特有の心構えを持っているようでした。
私は当時の多数派と同じで、このマンガンを守ってトップになる、という考えでした。
後日漫画家の片山まさゆきさんに聞いたことがあります。
「守りに入ってほうがいい得点差ってあります?」
「もう無くなった気がするね」
これが片山さんの作品で有名になった、「リードは守るものではない、広げるものだ」に繋がってるようです。
先日最高位に返り咲いた村上淳プロのリーチ最優先打法へのコメントです。
「対局動画の普及で、私は平均打点が高いイメージだと思うので、相手が戦いにくいと思ってくれたらラッキーですね」
作戦をバラしてどうする。
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2018年3月1日号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/
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