竹内元太、
勝利を手繰り寄せた
6000オール2連発
文・喜多剛士【木曜担当ライター】2025年12月25日
KONAMI麻雀格闘倶楽部は、2025年の最終日を+496.9ptで迎え、堂々のプラス圏で年越しが濃厚。勢いそのままに、ここでも加点して、気持ちよく新年を迎えたいところだ。
セガサミーフェニックスは、一時は最下位に沈んだものの、着実にマイナスを減らして現在は+116.1pt。序盤の苦境を思えば、ここまでの巻き返しは見事と言える。
一方、赤坂ドリブンズとTEAM RAIDEN / 雷電は、現在ボーダーライン争いの5位・6位に位置し、いずれもマイナス圏。年内にプラスへ転じ、来年への足がかりをつかみたい。
第1試合
東家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
西家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
北家:本田朋広(TEAM RAIDEN/雷電)
東1局
好調の高宮の親で始まった東1局。
三巡目に魅せたのは元太の選択だった。元太が放ったのは打
。場に2枚見えているカン
の最終形を嫌い、ドラの
重なりを見据えた構え。周囲の速度感を敏感に察知し、安全牌の
を手元に残すあたり、ドラに固執しない元太らしい柔軟な一打が光る。
その狙いが的中。
を重ねてリャンメン2つのイーシャンテンに。安全牌の
も手元に残る、理想的な形となった。
一方、本田にも選択の場面が訪れる。打
でチートイツとメンツ手の天秤を取るか、打
でメンツ手に振り切るか。彼が選んだのは打
。タンヤオやイーペーコーで打点の見える面子手の伸びに期待した形だ。
先制したのは元太。
を引き入れ、![]()
待ちでリーチ。ドラ雀頭で打点も十分。
すぐさま親の高宮も絶好のカン
を引き入れてテンパイ。親の追っかけリーチで応戦する。
さらに本田も元太のアガリ牌の
を引き入れてテンパイ。高目イーペーコーが見える形でリーチを宣言。東1局から三者が火花を散らす激しいぶつかり合いとなった。
そして、流れは本田に傾く。
を引き入れて暗槓。これにより元太のアガリ牌は山から姿を消し、形勢は一変。
最後は本田が高目の
をツモ。裏ドラが2枚乗り、リーチ・ツモ・タンヤオ・イーペーコー・裏2の3000-6000。
アガリには結びつかなかったものの、元太のドラ受けを見据えたカン
外しは、やはり光る一打だった。トップが欲しい本田にとって、これ以上ない幸先の良いスタートとなった。
東2局は本田が浅見から1300をアガって加点。続く東3局は元太の一人テンパイで流局。迎えた1本場では、本田が3副露から再び1300のアガリ。他者が高打点に育つ前に仕掛けて決着をつけ、着実に点棒を積み重ねていく。
東4局
本田は3巡目、筒子の一通を見据えて
を外す進行を見せる。
そして、絶好の
を引き入れ、
と
のくっつきでイーシャンテン。一通やイーペーコーといった手役も見える形となった。
だが、次に引いたのは
。テンパイはカン
と愚形、しかも役もドラも赤もない。リーチに踏み切るにはやや心許ない形に見えるが、ここで本田は迷わずリーチを選択。愚形を恐れず、リーチで勝負をかける。その積極性こそが、本田らしさを際立たせている。
そして、
をツモ。なんと裏ドラが2枚乗り、リーチ・ツモ・裏2の4000オール。
親番で相手を押さえ込み、自らツモりにいく本田らしい攻めの一打が炸裂。南場を前にして、試合の主導権を一気に引き寄せる大きなアガリとなった。
南1局は高宮から浅見への8000点の放銃。続く南2局では、今度は浅見が高宮に8000点を献上。互いに痛打を与え合う展開となり、勝負は南3局へと突入する。
南3局
親の元太に勝負手が入る。ドラの
と
が使える形で、筒子の一通も見えるリャンシャンテン。トップ目の本田を追い上げるには、親番での加点が不可欠だ。















