クリスマスの主役は赤と緑 石井一馬が魅せたトップ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/25 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 宮水さくら

クリスマスの主役は赤と緑

石井一馬が魅せたトップ

文・宮水さくら【木曜担当ライター】2025年12月25日

12月25日。
街はイルミネーションに包まれ、世の中はすっかりクリスマスムード一色。
そんな華やかな夜に行われるMリーグの卓で、ひときわ“季節感”をまとっているのが、赤と緑のチームカラーを持つ EARTH JETS だ。

前回の対局で13勝目を獲得、長く苦しんだ最下位からも脱出し、チームには上向きの空気が流れ始めている。
この勢いを、今日もそのまま卓上に持ち込むことができるのか。注目の一戦となった。

そして、その中心にいるのが 石井一馬
今季すでに7勝を挙げており、本日トップを取れば、風林火山・永井選手が持つ最多勝利記録「9勝」に、あと1勝と迫ることになる。
チームの浮上、そして個人記録への挑戦。
クリスマスの夜、赤と緑に彩られたアースジェッツは、再び最高のプレゼントを手にすることができるのだろうか。

第1試合

東家:二階堂亜樹(EX風林火山)
南家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
西家:石井一馬(EARTH JETS)
北家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)

東1局

瑞原が【7マン】を引き入れ、ペン【7ソウ】待ちで先制リーチ。


ほどなくして一馬も【4ソウ】を引き、【4マン】【7マン】待ちで追っかけリーチをかける。


赤もドラもないが、ここはリーチを選択して真っ向からぶつけた形だ。

結果は一馬。
一発で【4マン】をツモリ、リーチ一発ツモの1000-2000。


静かな立ち上がりながら、トップへ最初の一歩を踏み出した。

東2局

一馬がカン【6ソウ】を引き、【7マン】【9ソウ】のシャンポン待ちで先制リーチ。


このシャンポンがなんと4枚山という好形だ。

そこへ亜樹が、リーチ・ピンフ・赤赤の満貫テンパイ。


待ちは【2ソウ】【5ソウ】で、【2ソウ】はすでに4枚見え。ヤミテンという選択肢もあったが、ここは強気に追っかけリーチを選ぶ。

二軒リーチとなったが、再びツモったのは一馬。
【7マン】をツモリ、リーチツモドラ1の1000-2000。


裏ドラが欲しい場面ではあったが、序盤で確実に点を積み上げていく。

南1局
西家の一馬は【西】をポンし、【5マン】【8マン】待ちのテンパイを取る。


打点は【西】のみの1000点だが、トップ目の状況で亜樹の親番を流す価値は大きい。

そこに瑞原が【2ソウ】【5ソウ】待ちでリーチ。


安手の仕掛けで、リーチにどこまで向かうのか。押し引きが問われる局面だ。

一馬は押す。
現物ではない【7マン】を切り、アガリを取りに行く姿勢を崩さない。

さらに親の亜樹も【6ソウ】【9ソウ】待ちで追っかけリーチ。


二軒リーチとなっても、一馬は【8ピン】を押し切る。

結果は瑞原のアガリ。
亜樹が掴んだ【5ソウ】が、リーチ・ピンフ・赤・裏の8000点放銃となった。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀シリーズ 新刊情報/