一馬自身のアガリには繋がらなかったが、
点棒状況と残り局数を見据え、トップを取りに行く意志がはっきりと表れた一局だった。
南2局
一馬が
を引き、
を使える形でテンパイ。先制リーチをかける。
クリスマスカラーを身にまとった一馬が、また一歩トップへ近づく。

南3局
一馬の親番。
ドラの
をアンコにし、![]()
![]()
待ちで先制リーチ。
この加点でトップがかなり近づいたか。
南3局1本場
と
のくっつきのイーシャンテンに構えていた一馬だが、
を引いてペン
待ちでテンパイ。迷わず先制リーチを放つ。
その後、ドラをトイツにした白鳥から追っかけリーチが入るが、一馬が
をツモリ、リーチツモ赤の2000は2100オール。
一馬の待ちはペン
という愚形。テンパイを外す選択肢もあったが、一馬はリーチを選んだ。
試合後のインタビューでは、
「
って、クリスマスツリーみたいじゃないですか(笑)。
メリークリスマスって言いながらアガリたかったので」
と、冗談交じりに語っていた。
実際には、瑞原が
を持っていなさそうなこと、白鳥の
切りが早かったことから場況は良好と判断してのリーチ。
5万点を超える親番でも、冷静な読みと決断でアガリ切るところに、一馬の強さが表れていた。
南4局
一馬はピンフの役ありで![]()
待ちのテンパイ。

一方、2着死守を狙う白鳥はホンイツの仕掛けから![]()
待ちでテンパイ。
一馬が
を切り、白鳥が3900点のアガリ。
試合後のインタビューで一馬は、
「今日はクリスマスなので、頭にクリスマスツリーの飾りをつけて打とうかと思っていました(笑)」
と、らしいユーモアを交えて振り返った。
しかし、チーム状況はいまだマイナス。
「そんな状態で、もしツリーをつけてラスでも引いたら、さすがに言い訳ができないので…」
と続け、結局は“通常モード”で試合に臨んだという。
冗談を交えながらも、その言葉の端々からは、チームを背負う覚悟と、勝負に向き合う真剣さがにじむ。
この日はその集中力が存分に発揮され、クリスマスカラーを身にまとったアースジェッツに、確かな勝ち星をもたらした。
軽やかなユーモアと、芯の通った勝負勘。
その両方を併せ持つ一馬が、この先どんな物語を見せてくれるのか。
チーム、そしてリーグ終盤に向けて、ますます目が離せない存在となりそうだ。

2025年3月に大学を卒業後、麻雀店に勤務しながら麻雀YouTuberとして活動中。フリー雀荘での実戦動画を中心に配信し、noteではコラムや動画の裏側を発信。麻雀をもっと身近に、もっと楽しく届けることを目指している。


















