卓上に吹き荒れる大嵐、
清水香織。
三者の行く末は……
【B卓】担当記者:渡邉浩史郎 2022年9月17日(土)
女流プロ令和の乱B卓!!!
新旧対決と銘打っての卓組。”旧”の二人はもちろん、”新”の二人も結果を残している強者が集う注目卓だ。
さて、いつもならここで登場時の演出を見ながらの選手紹介…… と行くところだが、今回に関してはぜひとも皆さん動画で見てきてほしい。
中月・川原・仲田・清水それぞれが一度見たら忘れない、素晴らしい登場演出を見せてくれた。
選手の知名度に甘えさせてもらい。早速闘牌内容に移っていこう。
まずこの半荘を先んじたのは仲田。
一枚目のをポン。どちらも生牌・残りターツは強そうな両面ということもあり、打点派なら一枚目はスルーするところ。硬軟織り交ぜる自在派の仲田、ここは千点よしの両面聴牌に取った。
門前高打点派が多いこの卓、彼らの主戦場の後半戦にもつれ込む前にまずは素早い立ち回りを見せていく。
【東2局】も仕掛けてドラを切っての聴牌からさっと躱す。
【東3局】は清水が二枚目のを渋々といった形でポンしてのアガリ。
まさかまさかのこのメンツで三連続1000点のアガリ。不気味な静けさを感じさせながらも東4局に突入。
【東4局】
大嵐の到来、うねりを感じさせたのはこの局。親の清水に形のいいドラドラの手牌が入る。
すぐにドラが暗刻になってのイーシャンテン!
からのカンツ!!!!!
当然のカン、そして新ドラは……
!!!!!!!!!!
これで清水の手牌は目に見えて親の倍満だ!!
この手をアガられてしまえば予選通過の席は一つ確定といっても過言ではないだろう。
子方にとって唯一の救いはドラがということ、清水の役牌が多く河に切られている今、清水が役ありダマテンに構えているケースは薄い。
戦える手牌となっている川原・中月が手を進めるが……
恐れていた親リーチが来る。しかもカンチャンを先に入れての両面。
ドラを持っていた清水は当然真っ直ぐ手牌を進めていたことが予想されるため、先打ちの⇒ターツ落としが迷彩にもなっている。
まさに完璧なリーチだ。
ここに中月が追い付く!!
を切れば確定三色の聴牌。しかしはまったく通っていない。
を切れば三色こそ消えるものの、先に切られているの外側。先の理屈で通りやすそうに見える。
さしもの攻撃特化型の中月とはいえ、ここは躱せたら大きい切りかとだれもが思ったが……
卓上、そして視聴者すべてに衝撃が走る、魂の切り!
二枚目の無筋でさすがに降りを選択した中月。
清水の聴牌もアガリには結びつかず流局。
東3局までの静かな戦いはどこへやら。この一瞬で大嵐が上陸した。
【東4局1本場】