「最速マーメイド」が本領を発揮!最強戦で苦杯をなめる魚谷侑未が最速で決勝卓へ駆け抜ける。 【麻雀最強戦2025 骨肉の争い】観戦記【A卓】文:ヘシキアツシ

「最速マーメイド」が
本領を発揮!最強戦で
苦杯をなめる魚谷侑未
最速で決勝卓へ駆け抜ける。

【A卓】担当記者:ヘシキアツシ 2025年9月13日(土)

骨肉の争いとは、「血のつながった者同士のいさかいや争い」のことを指す。
しかし、麻雀の世界においては、意味が少し違っている。
「チームメイト同士」が争う、通常では考えられない闘いのことを指すのだ。

そう考えれば、A卓に集った面々は「骨肉の争い」の言葉にピッタリだろう。
それも、複雑に絡み合った関係性があるとなれば、注目せざるを得ない。

例えば、魚谷と東城、醍醐はセガサミーフェニックスの元チームメイト。
東城と下石はMリーグ2025-26シーズンで、BEAST X所属のチームメイト。
そして、魚谷と東城はMリーグドラフト会議で指名された選手と、指名を逃した選手。

それぞれの関係性の糸が絡まり合い、もつれ合う、注目のA卓の骨肉の争いを早速見てみよう。

最初に入場したのは、東城りお
彼女は、9月15日に開幕するMリーグ2025-26シーズンにおいてBEAST Xに加入し、Mリーガーとして復帰する。
開始前のインタビューでは、昨年の最強戦の結果を悔やみ、今回は本チームメイトの2人をボコボコにして予選突破を狙うと意気込んでいた。

続いて魚谷侑未
最強戦では、ここ何年か勝てていない魚谷。
この1年は苦手なことや、やるべきことに向き合い勉強してきたと語り、静かに闘志を燃やしている。

3番目は、醍醐大
Mリーグ2024-25シーズン個人MVPを獲得している醍醐は、自分が牌に選ばれ、ツキや流れが来ていると語る。
最強戦は2年連続で1回戦敗退しており、最低でも1回戦突破はクリアし、本戦に残れるか残れないかというところまでは行きたいと意気込む。

最後は、2025-26シーズンからBEAST Xに加入し、Mリーグに参戦する下石戟だ。
過去、最強戦に出場するも、ボコられて負けた記憶が鮮明に残っているという下石。
最強戦は、麻雀プロにとって取りたいタイトルのかなり上位にあると語り、闘志を燃やす。
Xでの投票では、32.4%を獲得して勝利予想1位を獲得。
ファンの思いが下石を後押しする。

東1局

配牌時からマンズの多い東城は、他の役は目に入らないとでもいうようにマンズ以外の牌を切り、ホンイツを狙う。
一方、醍醐は【東】のトイツを持っており、早アガリもできる状況だったが、打点を上げる手を狙っていく。

しかし、ここで注目を集めたのは魚谷。

一気に手を伸ばしてきており、気がつけば5巡目で1シャンテンまで持ってきていた。

8巡目、魚谷が【6マン】をツモり、【8ソウ】を切ってリーチをかける。
【4ピン】でもアガれるが【1ピン】がくればイーペーコー満貫からというチャンス手。
しかも、他の3人の手牌の中にも【1ピン】はなく、山に3つ残されているという状況だ。

ここで、魚谷は【4ピン】をツモって一発でアガって見せた。
イーペーコーは付かなかったものの、リーチ、一発、ツモ、ピンフ、ドラ1の5翻で満貫
一発がついたことで打点は高くなり、2000・4000で好スタートを切った。
まさに、最速マーメイドの異名通りの展開を見せてくれた、そんな局だった。

東2局1本場

先の東2局で醍醐がアガり、600点差で魚谷を逆転してトップを奪還した直後の本局。

流れはやはり醍醐にあるのか、配牌時すでに【發】【中】がトイツになっている。

この流れの良さを活かし、【中】をポンし、マンズをツモっていく。
醍醐の狙いはホンイツ
【發】を鳴ければ打点も高くなり、一気に他の3人を突き放す格好になる。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀シリーズ 新刊情報/