先日、電車に乗っていたら
『麻雀プロの河野さんですか?! もしよかったら写真お願いします!』
その声に呼応するように、次から次へと同じ車両に乗っている方々がたくさん話しかけてくれて、気付けば写真待ちの列が出来ていた。
・・・という夢を見た。
夢は自由ですよね!?
なお、まだ外で声かけられたことはない。
もっと有名になろうと誓った、35歳秋。
はい!
皆様こんにちは!
週末のコラムを担当しています、最高位戦日本プロ麻雀協会の河野直也です!
今週のMリーグも盛り上がりましたねー!
その中から今回ご紹介するのはこちら!!
高宮まりが見せた変化
10月20日の第2試合、南4局
オーラスを迎えて、現在トップ目はU-NEXTPirates鈴木優。
アガリに対する嗅覚が冴え渡り、新規参入選手初のトップ目前。
2着目のKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まりとは3万点以上の差を持って安全圏にも見えるリード。
だが、麻雀は最後まで、何が起こるか分からない。
だからおもしろいんだと言わんばかりのオーラスが繰り広げられる
「今シーズンは昨シーズンとは違う自分が見せられると思う。
今までの私を見てくださってる方々はびっくりするかもしれません」
開幕前のインタビューでこう話した高宮。
今日はその変化、進化を皆様にお届けしたい。
オーラス。
現在2着目の高宮の配牌。
赤牌が2枚、さらに第一ツモで引いたのはドラの。
大チャンス手。
筆者から見た高宮の麻雀は、優と同じくアガリに対する嗅覚が鋭く、じっくり手を育てて、勝負となれば攻撃の手は緩めず加点を続けていく…というようなもの。
だが、昨シーズンの高宮は「トップを取る!」という気持ちよりも、放銃して4着にならない選択をしているように見えていた。
そんな高宮が今季見せた変化、それがこの1局に凝縮されている。
ツモ ドラピンズで1メンツとソーズで雀頭とリャンメンターツ、マンズでカンチャンターツがある。
高宮の手にはドラがすでに4つ。
ドラが3つ以上ある時に考えるべきことは『役を目指すこと』
絶対にアガリたいからこそ、アガるための役を見つけていかなければならない。
ではこの手から、どんな役を目指していけばいいか?
役牌を重ねたい。もしくはタンヤオで鳴いてアガリに向かいたい。
こんな風に考える人が多いと思う。
そうなると手の中の役牌、とは重なったらすぐに役がつく。
そしてタンヤオの牌も触りたくない。
となると、かあたりが不要牌となりそうだ。。
ただしはの形にを引いた時に4連形というでリャンメンが作れる形になるので、まずはからかなー、と筆者は見ていた。
しかし・・・
高宮が見せた意外な選択
打。
重なったら役になるよ!?
に引いたらタンヤオにも行きづらくなるよ!?
そんなことはアガリに特化してる高宮が一番理解してることだ。
こういった選択には必ず理由がある。
筆者はここに高宮の進化を見た。
今一度、オーラスの点棒状況を見てもらいたい。
2着目の高宮にとっては、上よりも下の方がずっと近い。
このような場面では、自分以外の子方3名がこのゲームをどう終わらせにくるだろうかを考えてみる。
優は3着・4着目には三倍満クラスを放銃しない限りトップ。
もちろん自分がアガってもいい。
黒沢は高宮と5300点差下、たろうとは2800点上。
上よりも下が近いので、3着のまま終了するアガリの可能性もあるが、高宮目線からは当然自分を狙ってくるだろうと思う。