河野直也が選ぶ『Mリーガー究極の決断』〜あきらめの悪い男の、必然の1枚目鳴かず〜近藤誠一編

チャッ‥
チャックがしまらない‥

10月27日、Mリーグ解説の日。
直也青年の会場に着くまでの1日を振り返ってみた。

河野直也35歳。
とても緊張しいのこの男は、番組に出る日や、対局の日、必ずと言っていいほど前日の夜からご飯は何も食べず、その日1日が終わるまでほぼ何も食べない。
緊張しすぎてお腹が空かないという特殊な人間。

日常はだいたい3時ぐらいに寝て8時ぐらいには起きるという日々を過ごしてるのだが、Mリーグの解説の日は家を出る1時間前まではベッドから出ない。
なぜなら時間が経って出番が来るのが緊張と恐怖に包まれているからである。
この日もたくさん寝て、本当に時間が経つのが早いなぁと胸の高鳴りを抑えられなくなっていた。

お風呂に入り、さぁ着替え。
グレーのスーツを今日は着ようと前日に準備を済ませ、いざ試着。

そこで待ち受けていたのは緊張を吹き飛ばすかのような恐怖だった

『えっ? 嘘でしょ? 太りすぎた?』

綺麗な色で佇んでいたスーツ様は自分を嘲笑うかのようにただただ呆然と太もも辺りから微動だにしなかった。。

皆様こんにちは!
最高位戦日本プロ麻雀協会の河野直也です!

本日の究極の決断は、僕が解説させていただいた対局、では、早速スタートー!!

厳しい条件の中で近藤が見せた選択

10月27日、第1試合南4局

前回の試合、セガサミーフェニックスは茅森4着・魚谷4着と苦しい結果を迎えた次戦。

先発は大魔神の系譜こと近藤誠一
チームの大黒柱の近藤。
まだ序盤とはいえ、まだ3.4着しか引いておらずムードはよくない。

しかし、チームからの絶大な信頼感が近藤を奮い立たせる。

東場からKADOKAWAサクラナイツの岡田が連続であがりを決め、リードをかなり広げていたが、近藤もヤミテンとリーチを使い分け、オーラスを迎えてこの点棒状況。

岡田(KADOKAWAサクラナイツ)   48300
近藤(セガサミーフェニックス)   32500
高宮(KONAMI麻雀格闘倶楽部)   12700
たろう(赤坂ドリブンズ)      6500

現在トップ目岡田と2着目近藤の点差は15800点

近藤がトップになる為には、
・ツモだと倍満、4000.8000から。
・岡田からの直撃ならば8000から‥。

配牌はドラ【8マン】が1枚【赤5マン】が1枚。
ここから思い描く倍満ツモはなかなかに厳しいルートだ。
忘れてはいけないのはオーラスの親は3着目の高宮。
まだ20000点近く上にはいるが、捲られる可能性ももちろんある為、トップになる条件が厳しいとなると2着死守も十分にあるこの状況である。

近藤はどう選択していくのか。

4巡目に【3ピン】を引き入れピンズの一気通貫のイーシャンテン。
さらにいえば【發】をポンすればテンパイの形。
ただ、浮いているのはドラの【8マン】
【7マン】を引いて【8ピン】を引いて【6マン】【9マン】待ちでリーチを打ってツモって一発や裏が乗れば倍満。あるいは誰かからリーチ棒が出ればハネマンツモでもトップになる。

『近藤は鳴かない』

解説しながら筆者は思っていた。

6巡目に【5ピン】を引きピンズがリャンメンの【3ピン】【6ピン】を引いてもテンパイが取れる形になった。
あがるだけなら待ちが多い方がいい。
ここで折り合いをつけるか。

『大きく打って大きく勝つ』
近藤誠一は何度もこの言葉から見ているすべての方に感動を与えている。

まだこの【5ピン】を持って2着は満足しない。
そう言われてるような気がした。
しかし、近藤はもっと深い思考にいたのを筆者は汲み取れていなかった‥。

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