10月27日(木)の第2試合のオーラスは、固唾を呑んで結末を見守っていた視聴者の方も多かっただろう。
点棒状況は、東家から、
赤坂ドリブンズ・園田賢 13300
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾 30400
KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗 21900
セガサミーフェニックス・魚谷侑未 32400
となっていた。
供託は2本、3本場である。
魚谷がトップ目で堀が2000点差の2着。
堀と8500点差の3着に伊達がいる。
園田はラス目。今日まで赤坂ドリブンズは最下位で、この日も初戦に鈴木たろうが4着。
それぞれのメンバーが素晴らしい内容で戦っているものの、
あと一歩の牌運に恵まれない、または惜しい選択の敗着に泣く印象がある。
今回もラス親に一縷の望みをつないで園田が懸命に喘いでいた。
その戦いぶりは、本当に胸を熱くさせるものがあった。
アガリトップの堀が10巡目にポンテン。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/hori1-1.jpg)
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/hori2-1.jpg)
を鳴いて打
の
待ちである。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/hori3-1.jpg)
このときまだ園田はこんな形だ。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono1.jpg)
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono2.jpg)
浮いているは当たりのリャンシャンテン。
ここから園田が追いつき、連荘を果たすことなどできるのだろうか?
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono3.jpg)
がくっつき、
を打たずに済んだ。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono4.jpg)
13巡目に上家の魚谷からが打たれ、チー。
形式テンパイに向かう。は場に5枚目である。
しかし次巡──。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono5.jpg)
園田が掴んだのは、当たり牌の。
次巡には、こうなる。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono6.jpg)
死ぬほど目一杯に受けたい最終局面。
堀の捨て牌を注視する。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono7.jpg)
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/ten1-2.jpg)
堀はを切った後離れて
を手出し、
ポンで打
のテンパイである。
ピンズももちろん全部危ないが、
が雀頭で
待ちという形はかなり想像の範疇にあっただろう。
園田は、このを打たないだろう。
それは私も期待があった。
園田は、今日まで何度も、相手の手牌に対する読みを諦めず、怠らず、止めてきた実績があった。
ただし──、園田の残りツモ番は2回である。
ここはもう、堀の待ちがピンズであることに賭けて、を切るべきなのかもしれない。
通るのはソーズだが、それではか
ツモしかテンパイしない。
いくらなんでも、厳しすぎる。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono8.jpg)
しかし園田は、歯を食いしばってを滑らせた。
テンパイ効率は格段に落ちる。
だが今この手で切れるのはソーズしかない。
園田を嘲笑うように、次巡のツモはだった。
![](https://kinmaweb.jp/wp-content/uploads/2022/10/sono9.jpg)