愚形部分が選べないので、一番強い部分を固定して6ブロックに構える。
一つムダヅモを挟んだ7巡目。
ツモで678三色が見えてきた。
ターツの優劣がついたので、ペンチャンを払って5ブロックに。丁寧かつ正確な進行だ。
次の変化は9巡目。
アツいカンチャン引き!
一気に勝負手になった! 打として目一杯に構える。
(いいんですか… こんな順調なツモで…)
どことなく不信感漂う表情で手牌を見つめる園田。
次巡、実況日吉の声が響き渡った。
日吉「きたーー!!!やばすぎる!!!」
絶好のを引き入れてテンパイ!
あの、
ぺんぺん草も生えないような配牌を、
あまりにも美しいメンピン赤ドラ、高め三色の手に育てた園田。
さぁ、あとはアガるだけ。
しかし、
岡田が押してくる。
好形イーシャンテンから、のひと筋プッシュを敢行だ。
園田が次に持ってきたのは、
ドラだ!
「ポン」
目を瞑る園田。
声の主は仲林。
打でテンパイ。ドラポンを引っさげてリングに上がってきた。
(またか… またあと1枚が届かないのか…)
園田の心の声が聞こえてくる。
だが、今日は違う。
お祓いにも行った。お弁当に牛小鉢と卵も追加した。
そして、
もう負けるわけにはいかないんだ!
「6000オール」
力強い発声とともに手牌を倒した園田。
メンピンツモ三色赤ドラ、親の跳満ツモでリードを築く。
東3局1本場は、
勝負手の亜樹から、岡田がを捕らえる。
リーチドラ1、2600は2900のアガリで、園田の親を落とす。
東4局、園田の手が止まる。
リャンメンテンパイを果たしたシーンだ。平面ならリーチをするところだが…
立体図を見てみよう。