同じ月を見ている【Mリーグ2022-23観戦記11/8】担当記者:越野智紀

リング中央でのツモりあいの結果、寿人・東城・松本の三つ巴の様相を呈して迎えた南2局

この試合に必勝を期して臨んでいた東城選手の手に力が入ります。
普段より気合を入れてもツモが良くなるわけではないのが麻雀ですが、その選択には影響が出てきます。

鳴いても満貫が見えるタンヤオドラドラ赤のイーシャンテン。
基本的に序盤は真っ直ぐ手を進める東城選手ですが、誰かに動きが入った後は進め方を微調整していきます。
自分の手だけを見れば【7マン】切りで問題なさそうな局面でしたが

その【7マン】が亜樹選手に鳴かれます。
マンズやソーズが雀頭に変化してピンズ待ちが残ったらドラを切ってリーチで勝負しようと考えていた東城選手に聞こえてきた

「勇敢と無謀は違うよ」

という声。

今日一緒に戦ってきた家族の声に促されるように

手順を軌道修正していくと

辿り着いたテンパイ。
自然なモーションでダマテンを選択すると

松本選手から【6ソウ】が打ちだされます。

今まで強気の選択ばかりを見せていた東城選手の急なダマテンは想定外と固まる松本選手。

6局連続で開かれた平和のアガリが決定打となり、東城選手が今シーズン2勝目を獲得しました。

試合終了後、久々の試合になったこと、黒髪の理由、この試合に懸ける想いを語ってくれた東城選手。

多くの人に支えてもらい自分らしく戦った姿を、天国の母も喜んで見ていたことでしょう。

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