本田からのリーチを受けるもすぐに追いつき。道中タンヤオのおまけもついて、ここはリーチだ!
が本田の現物だが、この手でアガりたいのはのほう。勝負手はしっかり勝負手として昇華させる。
安目でも一発ならマンガン! 本田からとらえて瞬く間に伊達に追いつく!
次局、【東3局】はすっと躱し手。緩急自在の打ち筋で敵に攻め入る隙を与えさせないまま自身の親番を持ってくる。
【東4局】
注目の親番、開かれた手牌はドラドラ赤! 形も最高の、二面子に両面一つ。ここはまっすぐ手を進めるのみ。
東2局は安全牌を残しての進行が見られたが、この局は切り飛ばしていく。
・自身が親番なので、親に放銃して高打点のケースがない。
・残しているがそこそこ安全な上に一気通貫の種と、浮き牌としての価値がすこぶる高い。
大事なことをしっかりと抑えて真っ直ぐ打つ。麻雀初心者から中・上級者まで道に迷ったときに参考にしたい、まさにお手本のような麻雀だ。
聴牌が入った! ここは……
ダマだ!
既に自身の手はマンガン・高め跳満あるのでなるべくアガリ率を維持したい。はリーチを掛けてしまえばおいそれと出る牌ではないが、ダマなら今のうちの打牌を拾える。
この超ド級のダマテンが入っているとは露知らず……
まずは伊達からリーチ!
次に本田からリーチ! どちらも勝負手だ!
これで二人がツモ切り状態になったなら……
当然私も行きましょう! リーチだ!
既に高打点なのでなお黙テンにして選択の余地を残す(例えばを引いて安牌のと入れかえる)手もあったが、ここは貪欲にこの半荘を決定づけるアガリを求めた。
勝利の女神は……
瑞原のもとに舞い降りた!
ダマテンで跳満の高め。そこにリーチと一発が付いたら当然倍満! 24000のアガリで真夏の入道雲のように天を突き抜けた。
こうなると瑞原トップの空気が流れてくるが、当の瑞原本人はまったく油断していないこの表情。
なぜなら……
この卓にはヴァルキュリアがいるからだ。
開幕戦、一時は30000点近くあった点差を捲ってきた。去年の個人MVPと最高スコア、Mリーグで生まれた因縁の対決はまだ終わらない。
【東4局1本場】
伊達がポン、チーで聴牌。これ以上瑞原に離されたら厳しいという意味合いでの躱し手だ。
この伊達の仕掛け、瑞原目線ではドラのが見えていないため、不気味に見えるところでもある。
小考の末、を押した。伊達はでチーして打⇒打。どちらも手牌に関連していそうなため、その周辺が待ちになっているケースが多いと判断。まだまだ自身の加点を見てふんわりとを押した。
上記の理由では押すけれど、次巡引いたでは迂回。周りのカンが否定されてないからだ。丁寧丁寧丁寧な一打で見事な放銃回避となった。
しかしその後も伊達は失点することなく、いよいよ勝負どころの南場の親番。ここを乗り切らなければ瑞原のトップ危うしという場面だったが……
ここは瑠美が瑞原の味方となる。伊達との二着争いのため、リーチをアガり切って伊達の親番を蹴った。
【南4局】