「頼む…ツモらせてくれ…!」 ゼウス鈴木たろうが神と仲間に祈った瞬間【Mリーグ2022-23観戦記3/9】担当記者:ゆうせー

ドラを切ってきた、たろうへの安全牌としつつ、重なりも見ていたのだろう。

これを粘り強く引っ張って、

8巡目のここで重ねて、

会心のアガリに繋げている。

また、東4局では、

早々に仕掛けた上家の小林がツモ切りを続ける中で、

本田が選んだのは、

【3マン】だった。

【7ピン】【8ピン】を落とすとピンフや三色が消えてしまう。勝負出来るような手格好をキープする一打だ。

小林がドラの【1マン】を切っていることから、役牌がアンコだとしたら【3マン】は愚形では当たりにくい、というのもある。
【2マン】【4マン】にするくらいなら【1マン】ではなく【4マン】を切っているだろうからカンチャン待ちはなさそうだ。ペンチャンにするならドラシャンポンにしているので【1マン】【2マン】もないだろう。そして、そもそもシャンポンは存在しない。

残る形の都合と、【1ピン】を通していて【5ピン】【6ピン】が2枚ずつ見えているのでリャンメン待ちではより当たりにくい【4ピン】を切る手も有力だが、いずれにせよ【7ピン】【8ピン】を残す選択をしたことが、

この【6ピン】【9ピン】待ちでのアガリに繋がっている。

さて、南2局に戻るが、たろうがリーチしているここも、

勝負所だと決めていたのだろう。【4マン】を押して、臨戦態勢に入った。

まさに、レギュラーシーズンの行方を左右するめくり合い。

たろうのアガリ牌、【赤5マン】はまだ山にいる。

が、【赤5マン】がやってきたのは、たろうではなく本田のところであった。

ここは【2マン】を切っていく。

そのときだった。

たろうに変化が表れたのだ。

たろうがツモり方を変えている。

このモーションは…

今シーズンずっとチームを救ってきた園田のツモモーションだ…!

もしかしたらたろうの気分転換なのかもしれない。

だがこのわずか数巡の間は、


たろうはドリブンズを支えるエースと一緒になってアガリ牌を引き寄せにいったのだと、私は感じた。

対する本田は、

超のつく危険牌の【2ピン】をノータイムで勝負。

なかなか決着がつかない中で、

運命の針が振れたのは、

たろうがツモり方を元に戻した2巡後のことだった。

【6ピン】だ!

雷電にとって、ドリブンズにとって、あまりにも大きな一局。

制したのは本田だった。

【赤5ソウ】も使っているので、タンヤオ赤赤ドラ3の12000。

これで本田はトップ目に立つ。

本田は攻撃の手を緩めることなく、南3局も、

ここから【9ピン】をポンし、

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