【緊急】セガサミーフェニックス・近藤誠一、独占インタビュー! 選手勇退と新監督就任について語る

【緊急】セガサミーフェニックス
近藤誠一、独占インタビュー!
選手勇退と新監督就任について語る

5月25日、セガサミーフェニックスは長らくチームを支えた近藤誠一の選手としての勇退と、新監督就任を発表した。そこに至るまでにどのような経緯があり、近藤は今、どんな思いを抱いているのか。そして今後の活動は。発表直後の近藤誠一に、話を聞いた。

──まずは今回の勇退と新監督就任につきまして、どのような経緯で決断に至ったのかから伺えればと思います。

年齢とともに体がだんだん重くなってきたところもあるのですが、2022-23シーズンの開幕直前くらいから頭痛を感じるようになり、大きな疾患が見つかったというわけではないので説明が難しいのですが、良い状態で麻雀を打てない状況が続いていました。

その頭痛が2ヵ月ほど続いて、先のことを考えなければならないと思い始めたのですが、よくない状況で先のことを考えてもよくない未来しか見えないので、いったん落ち着いてからきちんと考えるようにしようと思い、12月の初旬に症状が落ち着いたところで続けるべきかを一週間ほど考えた結果、退こうと決めました。

その後はいつ話そうかとタイミングを見計らっていたのですが、結局はシーズン後に初めて、フェニックスのフロントに話をしました。選手を退くことを伝えた後、しばらくは慰留を受けましたが、自分の現状を説明して、受け入れていただきました。それと同時に、セガサミーホールディングスから監督をやってもらえないかというお話をいただきました。

──監督就任も、一度は固辞されたとのことでした。

Mリーグチームの監督は、人によってどのように見えるかも分からないですし、チームによって監督のスタイルも違うので一概に言えないところはありますが、少なくともセガサミーフェニックスの監督は、ずっと精力的に参加するというか、現場にもよくいる、そういうスタイルでやってきています。ですが、それは難しいということで、お断りしてきました。

選手を退く理由が体調面ですし、一番大きいのがMリーグの稼働日数で、監督は下手したら選手よりも稼働日数が多くなることもあるので、それは無理ですと、ずっと伝えてきたんです。そこから1ヶ月半、2ヶ月近くいきましたかね、とても熱心に言っていただいて、特に最終段階では具体的に今までの監督のようなスタイルではなく、会社としてフォローできる部分はやってくれる、すなわち稼働日数を大幅に削減する形なのですが、それでやってもらえないかとなり、そこまでおっしゃるならということでお請けすることにしました。

最終的に監督就任をお請けしたのは、5月の半ばくらいでした。もともと自分としては、監督も無理です、としか思えていませんでした。

──最後は熱意に押されて、というところでしょうか。

そうですね。具体案も大きかったですし、そのときに選手を撮影したときの写真を持ってきてくれたんですよ。Mリーグのカメラマンが3月の上旬にMリーグスタジオで撮影してくれたときのものです。たくさん撮ってもらって、その中から使わなかったものはチームで自由に使ってくれていいということで、チームがもらっていたものをアルバムみたいな感じでまとめたものです。そこでチームの4選手の写真を見ていて、これは一度は請けよう、と思った次第です。

──チームやチームメートへの愛着のようなものが。

そうですね。具体策と気持ちに訴えかけられた感じです

──監督としては、どのような仕事をされていく感じになるのでしょうか。

前任の吉野監督や髙畑監督のように、Mリーグスタジオに頻繁に入ることは残念ながら難しいのですが、節目とか必要な場面ではなるべく行くようにしようと思っています。あと、選手のスケジュール管理とかも、フェニックスではこれまで基本的には監督がやっていたんですけど、それも会社サイドの方がやってくださる、ということです。

──となると、他のスポーツの監督に近いと言いますか、チームのまとめ役や元選手としての心理状態のマネジメントなどが仕事になる感じでしょうか。

そうですね、そんなイメージにはなっています。会社からも「体調面を考慮しながらやってもらえれば」とは言ってもらえていますので、なるべくいい状況でやれればと思っています。

──近藤選手の勇退で、フェニックスは男性選手を1名獲得することになります。監督として、その意志決定にはどの程度関わる感じになりそうでしょうか。

基本的には会社が決めます。意見を言うくらいはしますけど、たとえば後継者を指名する、みたいなことにはなりません。結果がどうなるかは、また話は別ですけどね。

──最高位戦日本プロ麻雀協会の近藤誠一プロとしては、永世最高位などが大きな目標としておありだと思います。今後のプロ活動についてもお聞かせください。

それ(永世最高位)はぜひ目指したいところです。今後については、具体的には6月11日のファンミーティングでお伝えすることになると思いますが、いわゆるプロ活動については縮小していく予定です。

Mリーグを選手として退くことを含め、主にタイトル戦に関しては、最高位戦のA1リーグは継続していて、これはいけるところまでやろうと思っています。それ以外のものについては、オファーがあった場合に受けようと思っているのは、麻雀最強戦とモンド名人戦の2つです。

それ以外のタイトル戦は内部・外部を含め、今のところは出ない予定です。今の自分にとって必要なのは体の準備をする時間で、それがあればもうしばらくやれるのではないかと思っていますので、そこを大事にしながらやっていきたいという感じですね。

補足すると、解説のご依頼をいただくこともありますが、それはたまに入るくらいになると思います。それと、いわゆる麻雀イベントのゲストに関しては、昨年末以降のご依頼に対しては基本的にはご辞退を申し上げていて、それを継続しています。

──体調面が改善されたらその限りではない、という認識でよろしいのでしょうか。

そうですね、それはもちろん、改善できればまた新たな道があると思います

──契約を更新した魚谷侑未選手、茅森早香選手、東城りお選手についてはいかがでしょうか。

選手の契約更改の手続きは、セガサミー本社で個別のやりとりがありました。今回は毎回なぜかそこに近藤誠一がいる、という不思議な状況から始まっているんですよね。そこから説明が始まるというシチュエーションがありました。今回の件はそこで、3名には直接伝えました。本当にみんなによくしてもらったので、感謝の思いでいっぱいです。これからも、みんなに活躍してほしいと思っています。

──今回の決定は、フェニックスのファンはもちろん、Mリーグファンの多くが大変驚いたと思います。そうした方々に、メッセージをいただけますか。

Mリーグが始まってからより一層たくさんの人に見てもらって応援していただいて、とてもありがたいと思っています。もっと言えば、Mリーグを作ってくれたとも言える藤田社長をはじめ、たくさんの関係者のみなさんにも、本当に感謝しています。

フェニックスのファン・サポーターの方々にはこれまでどんなときも、いいときも悪いときもずっと応援し続けていただいて、本当に心から感謝しています。自分は選手ではなくなりますけれども、フェニックスはまだまだこれからも続いていくので、ぜひこれからも応援していただきたいと思っています

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