BISTRO「EX風林火山」 4人のシェフ、それぞれの料理【麻雀最強戦2023】骨肉の争い 観戦記【B卓】担当 渡邉浩史郎

BISTRO「EX風林火山
4人のシェフ、
それぞれの料理

【B卓】担当記者:渡邉浩史郎 2023年6月18日(日)
サクラナイツ最強決定戦にIKUSAにMトナメにBEAST Japanextオーディション

Mリーグオフシーズンでも話題に事欠かない今日この頃。
まるで毎日が満漢全席、豪華なフルコースを提供されているかのようだ。
それぞれが異なる味付けとスパイスで彩られている。

安心してください。本日も豪華料理が用意してあります。

最強戦2023 骨肉の争い!

コンセプトとしては普段戦わないMリーグの同じチームメイト同士の戦いとなっている。

B卓は風林火山四名での対局となった。

言うまでもなく亜樹と瑠美はガチの骨肉。
「チームメイトだから手の内を知っている」どころではない。生まれたときから一緒なのだ。

まさにタイトル通りの対局が実現したB卓。早速見ていこう。

【東1局】

ドラは【7ピン】。いきなり動いたのは松ヶ瀬、【7ピン】【7ピン】【9ピン】と持っていたところをカン【8ピン】でチーした。

そしてドラを切る。ドラドラとはいえ、門前ではまだまだ急所が多い手。それならばジュンチャンの急所となる牌は仕掛けて捌いていきたいところだ。

鋭い仕掛けで先制聴牌。待ちこそ悪くなりやすいが手の内に端牌が多く、安全度が高くなるのがチャンタ手のいいところ。

もう一つ、この仕掛けの利点は……

明確にチャンタを見せることで相手にケアさせ、使いにくい端牌や字牌の切りを抑制するところだろう。
亜樹も本来ならタンヤオを見て【1ピン】の対子落としと行きたいところだったが、安全そうな【8ピン】の対子落としの形となる。

さて、この仕掛けを受けての上家の勝又の手牌。牌効率なら【1ソウ】だが……

勝又の選択は【5ピン】
チャンタ系が色濃く、3900~8000の聴牌に見える松ヶ瀬に対して良形リーチのみの手牌に価値はなし。端牌を切っての勝負に行けるのは三色の形になった時と、ここで大きく味の方針を決める選択。

瑠美は【8マン】【9ソウ】【2ソウ】と切りにくいところを三種も抱えてしまったため、苦渋の降り。

全員が松ヶ瀬の仕掛けに意識がいったこの局面だったが……。

親の亜樹が三色の聴牌を入れる! 松ヶ瀬の現物だが、ここはリーチでぶつけに行った!

安牌がない勝又。ここは【4ソウ】ノーチャンスを活かして打【3ソウ】
松ヶ瀬には当たりうる牌だが他に切れる牌がない。

松ヶ瀬も一発目に持ってきたドラの【7ピン】をプッシュ!
亜樹の河が強すぎるがゆえに押すしかない状況だ。

勝又のこの聴牌もまっすぐリーチになる!

開幕から三者のぶつかり合い。制したのは……

勝又だ! しっかりと高めの【1マン】をツモってマンガンの和了りをものにすると……

【東2局】の親番でも三色のツモ!
怒涛の高打点ラッシュはさながら高火力で仕上げる中華料理と言ったところか。

これで勝又が予選通過のイスをほぼ一個確保した形。東2局にして残り一つをめぐる争いとなった。

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