『打倒・瀬戸熊直樹』へ 和久津晶が闘いの果てにたどり着いた未踏の地【 #麻雀最強戦2023 】 打倒最強位 観戦記【決勝卓】担当 #東川亮

宮内のドラ押しに、思わず笑ってしまう。もはや2人の世界、やるか、やられるか。試合後、和久津は「勝負がけのリーチだった。いつもそれを避けて負けてきたが、今日は行こうと思っていた」と振り返った。

麻雀は、戦わなければ勝てない。そして、一発勝負で戦うことを選んだ両者がぶつかり合う姿こそ、最強戦の醍醐味である。勝ったのは和久津、1300-2600ツモ。

オーラス5巡目。和久津は愚形の1シャンテンはとらず、打9sでタンヤオをつけに行く。燃えるような情熱と裏腹に、頭はどこまでも冷静だった。

マンズが伸びてメンツが完成、さらに受けの苦しいカン【3ソウ】から引いてテンパイ、【2マン】【5マン】【8マン】待ちにもできたが、端にかかった【1マン】【4マン】【7マン】待ちを選択。

ピンフのみ、1000点の出アガリ。それは和久津が己の思いを貫き通し、憧れの背中に追いつくチャンスを勝ち取った、かけがえのない1000点だった。

和久津にとって初めてのファイナル。そこには瀬戸熊直樹が待っている。満面の笑みで喜びを表す彼女の目には、もしかしたら最強位の称号すら映っていないのかもしれない。目指すは「打倒・瀬戸熊直樹」ただ一点。

和久津プロ、おめでとうございます!

 

 

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