Piratesがデイリーダブル! 沈みかけの海賊船を救った打【四萬】とは【Mリーグ2023-24観戦記 10/31】担当記者 ZERO / 沖中祐也

場に3枚見えの【9ピン】
しぶしぶリーチを打ち…

この表情である。
20年前のあのときとなんら変わらない、麻雀を心から楽しむ瑠美の姿に、つい笑ってしまったのだ。
この立直を受けたド終盤に、優の手が凄いことになった。↓

四暗刻タンキテンパイである。
ただもうツモ番がない上に、【5ソウ】【6ソウ】も濃厚な危険牌。
役満が成就するためには【5ソウ】【6ソウ】を通して、さらに残した方を瑠美が掴み、そちらも瑠美の待ちじゃない、とくぐるハードルが高くて多すぎる。

「役満のテンパイにとることは全く考えていませんでした」

と語る優だが

完全安全牌がないのだ。
この時【4ピン】を切ろうか迷ったという。

【4ピン】は中筋となっているが、【3ピン】【5ピン】【7ピン】とあれば【3ピン】を切ってドラ表示牌の分、一枚だけカン【6ピン】に受けるのが自然。
例外として345の三色の時が上げられるが、それも【4ソウ】が4枚見えてありえない。

事実上この【4ピン】は通るのだ。
だが、その裏をかいて【7ピン】を切る打ち手だっている。オリているようにみえる他家がテンパイしていることだってある。
だから優はこの手で考えたのだ。

結果は【白】を切って無事に流局した。

その後も瑠美の攻勢が続くも、それを凌ぎ切った後に

【東】・ドラ2・赤2の8000は9500でたまったリーチ棒を回収。
そして

リーチ・ツモ・【西】・ドラ1の2000/4000で逆転。

リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ1の1300/2600で突き放しに成功した。
3連続のアガリで58000点の点棒を持つと、その後あわやの場面はあったものの、そのまま逃げ切る。

四暗刻タンキテンパイや、その後の猛攻がピックアップされがちだが、私は東2局2本場で切った【4マン】からの1300は1500オールの印象が一番強く残った。

こうして2戦目の小林もトップをとり、Piratesはデイリーダブル。

Piratesは再び200ptを窺う位置まで浮上すると共に、悪いムードを一蹴した。
これまで世話になりっぱなしだった瑞原が信じられないくらいの掴み方で大きなラスを引き、男性陣は絶対にふんばりたかったと思う。
(小林にそういう感情はないだろうが)

深夜に行われた検討配信では

「アベマプレミアムが最高でした!」
「いーみたいなの、キュンとしました!」
というコメントで溢れていた。

基本1戦目が終わったら休憩タイムに入るので、最近は「それ」を見ていなかったな。
どれどれ、そこまでみんながおすすめするなら見てみるか。

これだけのことだった。
本当にこれだけ。

(注)以降、非モテの愚痴が続きます。

いいよなーイケメンは。
もし私がこれをやったら
「キモ!」
「汚いからその手で触らないで!」
というコメントが殺到していただろう。

他にも優が相手をじっと見るしぐさに
「真剣な表情が素敵」
「射抜かれたい(はぁと)」
と黄色い声が乱舞したが、もし私がやったら
「マナー違反じゃないか?」
「睨むな、ぼけ」
というどす黒い声が浴びせられただろう。

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