らしさ全開の太選手でしたが、手も進まずリャンシャンテンのまま残り7巡。
現物はとの2枚で、筋はが2枚。
残り7巡で守備要員4枚。
親のツモ6回と自分のツモ6回あれば、3巡ぐらいは凌げそうだと
流局までの退路が見えたことで撤退戦へと転回しました。
全員に脅威を与えた瑠美選手のリーチでしたが、
開かれてみれば想像よりも形が不十分なカン待ちのリーチドラ。
今局の瑠美選手の手順は興味深く
どうせ引いてもテンパイ外さずカンで即リーチをかけるつもりで、ドラ色で場に1枚も捨てられていない索子の場況は悪く、を引いてもが二度受け。
耐えられない痛みが引きだけならと
を先切りしていました。
この選択で引きのリスクと引き換えに充分形という誤情報を他家に与え、次巡のツモで一握りの安全を獲得。
他家にプレッシャーをかけて連荘に成功しました。
次局もを仕掛けて積極的に攻めていきましたが
中盤に微妙な形と巡目ということもあってを加カンせず。
ドラが引ければ打点充分なので、比較的安全な選択を取りました。
そんな親の挙動を見た、繊細かつ大胆な太選手。
山にいる手応えがあまりないカン待ちのテンパイでしたが、親の反撃が少なそうなことと、親の仕掛けとリーチに挟まれた他家からの出が期待できそうなことも重なって
リーチに打って出ました。
この注文にハマってしまった瀬戸熊選手。
リーチだけならを切りたい形でしたが、親の仕掛けにも対応したことで吸い込まれるように選ばれた
この試合はMリーグ個人成績でトップクラスのアガリ率を誇る小林選手が、その持ち味を発揮。
トップ目で迎えた南場
上家が萬子の一色手に走れば、をポンして索子を喰い伸ばし
華麗なアガリで瀬戸熊選手の親番を落とし
次局、終盤に形式テンパイを取る瀬戸熊選手と
親番連荘を目指しての後づけで仕掛ける瑠美選手
その二人の仕掛けを横目に終盤でも形式テンパイを取らない小林選手。
普段の印象とは真逆のプレーに見えますが、これはそれぞれの点数状況の違いからくるもので
追いかける瀬戸熊選手は局が進まずに点数が増えることはプラスになりますが
逃げる小林選手の立場では局を進めることのほうが大事。
ここでを仕掛ければテンパイ料は取れますが、局を進めることはできません。
次に出たも我慢すると、残り2巡でを引いて待望の役有りのテンパイ。
瀬戸熊選手からピンフドラをアガって、今度は瑠美選手の親番を落とします。