Piratesがデイリーダブル! 沈みかけの海賊船を救った打【四萬】とは【Mリーグ2023-24観戦記 10/31】担当記者 ZERO / 沖中祐也

Piratesがデイリーダブル!
沈みかけの海賊船を
救った打【四萬】とは

文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年10月31日

海賊船は水平線をさまよっていた。

一時期200pt近くあったPiratesのことである。

優は語る。
「200ptから落ちた24.6ptと、-200ptから挽回した24.6ptでは気分が大きく変わってくる。」

私は思った。
それはコバゴーには言わないほうがいいよ、と。

第1回戦

東家:園田賢
赤坂ドリブンズ

南家:鈴木優
U-NEXTパイレーツ

西家:二階堂瑠美
EX風林火山

北家:萩原聖人
TEAM雷電

実況:松嶋桃
解説:石橋伸洋

ともあれ、ずるずると沈みかねない海賊船にとってこの一戦がターニングポイントになると、優は気合を漲らせていた。

園田の後悔

終わった直後に「あの【3ソウ】どうだったかなー」と悔しさを滲ませたのが園田だった。
どの【3ソウ】かというと

この【3ソウ】である。
リャンメン2つのイーシャンテンだが2人から仕掛けが入っている。↓

リャンメン2つとはいえ【8ソウ】が3枚見えている上に、【9ピン】がパタパタと打たれた直後。
仕掛けた2人はソウズの下の方を切っておらず、筋の【3ソウ】と次に出ていく【1ソウ】とセットで考えると、ここらへんが引き際だったのかもしれない。

この【3ソウ】が優の5800にストライク。

涼しい顔をして点棒を受け取る優の仕掛け出し(【白】ポンの瞬間)を見て欲しい。

ドラが1枚もないどころか、あまりにバラバラである。

園田「きったない手だねぇ! なんでこれが5800放銃になるんだよ!」
と深夜3時に喚き散らす園田。

【南】を仕掛けている瑠美の手牌と比較すると、速度的にのぞみとこだま以上の差がある。

とはいえ鳴かなければアガリの可能性はもっと低くなる。
親番での執着が園田の後悔の一打を生み、その後の運命は大きく変わっていくのだった… というとコバゴーに怒られるだろうか。

至高の選択

この5800を皮切りにたくさんアガったりアガられたりする優なのだが、私は次の一局が素晴らしかったと感じている。

東2局2本場
トップ目にたった優の手が止まる。

みなさんならここから何を切るか。
私だったら、ドラも赤もないのでとりあえず【西】を切ってメンタンピンを目指しそうだ。
数牌は何を切ってもロスが発生してしまう。

「冲中さん、麻雀にとりあえずなんて選択はないんですよ」
そう語りかける優が選んだのは

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