それもそう。
たろうはまだノーテン。
“Win-Win打法”失敗である。
仲林も自身の手を崩しアガリが遠くなると、必然とチャンスは堀の元へ。
たろうの心をへし折りにいく4,000は4,200オール。
先程の堀から醸し出ていた何かとは
“これからは僕が先導を切るよ”
という“世代交代”のような強い意思だったのかもしれない。
しかし、たろうはチームそして、サポーターの為に諦める姿を見せる訳には行かなかった。
南4局3本場
トップまでには堀から満貫直撃か跳満ツモの中で、条件を満たすテンパイ、地獄単騎待ち。
だがしかし、前局のような“ポセイドン”仲林のアシストは受けられない。
それどころか今度は堀にとっての協力者である“ハデス”瀬戸熊が着アップとなる条件付きテンパイ。
現状、仲林から直撃条件であり、見逃しも入れている。
それに対して仲林は対局後に“見逃しも考慮していた”と語ったように鉄壁の守備を披露。
そして、
静かに流局を迎え、会場は季節外れの桜色で染まったのであった。
対局後のインタビューでは
たろう
「オーラス、堀さんのリーチの一発目とかは“ツモらないで”って怯えてましたよ。」
と、こちらも50歳に見えない若さ溢れるお茶目なシーン。
すでに切り替えて前を向いてる姿をファンに見せた。
一方で堀は
「仲林からアガった18,000は至極の一局でしたね。だから麻雀はやめられないなと。」
と堀らしさ全開の素直な思いを語った。
そして、Mリーグ2023-24シーズンもいよいよ中盤戦へと突入していく。その中で月日の流れのように新たな変化も今後、楽しみながら追っていきたい。
その前に僕も“アンチエイジング”やろうかな。