ヴァルキュリアの転生! 端寄りの貴婦人・浅見真紀が魅せた ジュンチャンの一撃!【Mリーグ2023-24観戦記 11/21】担当記者 ZERO / 沖中祐也

日向から高目の【9ソウ】で12000をゲット!

その佇まいはまさにKONAMIのヴァルキュリアを彷彿とさせるではないか。

続く東2局も

【西】チャンタ・三色・ドラ3のハネマンを立て続けにアガる。

なんだなんだ。
またチャンタ形。
また789の三色。

二つ名「端寄りの貴婦人」でどうだ?
あんまり強そうじゃないから却下か。

ママ友の反抗

このセーフティリードを保ったまま南入を迎える。

【2マン】【5マン】【8マン】でテンパイしていたところ、親の日向のリーチに一発で【1マン】を掴んだ場面。

もちろんこれを切ればそれなりにアガリが見込めるが、【1マン】はドラである。
浅見がチラリと点棒表示に目を落とす。

(34400点差…もちろん通る確率のほうが高いし、通れば分のいい待ちだということはわかっている)

ここは無理するところではないと判断した浅見はテンパイを崩す。
その後に打たれる【2マン】
開けられた日向の手牌は【1ピン】【4ピン】待ち。

(通っていた… か。でも私の判断は間違っていないはず)

一抹の不安を抱えつつ迎えた1本場、親を継続させた日向が

リーチ・ツモ・ドラ・赤・裏の4100オール。
返す刀で

リーチ・タンヤオピンフ・ツモ・赤・裏の6200オールと高打点を2回決め、独走していた浅見を軽々まくっていく。

浅見は前回の登板でのことを思い出さずにはいられなかった。
その時も50000点近いトップ目から松本に捲くられて2着。

さらにたろうもオーラス圧倒的なトップ目から堀にまくられて2着。

やはりドリブンズにはマクラーレンという呪縛から逃れられないのか。
マクラーレンだと「捲くられん」になるからマクラーレルが正しいのか。
正しさとは。

あの【1マン】を押さないといけないの?

浅見は、ドリブンズからトライアウト(オーディションのようなもの)の話があったとき、Mリーガーになることに対し実感がわかず、断ろうとしていたという。
子育てをしながらのM活動は、想像以上に過酷だからだ。

しかし時間が経つにつれ、誘ってくれたのが「期待値(正解のようなもの)を追う」という価値観に共感できるドリブンズだということで、あの舞台で戦いたいという気持ちが抑えられなくなり、トライアウトに参加。
晴れてMリーガーとなった。

協力してくれる家族のため、指名してくれたドリブンズのため、呪縛とかなんとか言ってられない!

タンヤオ・三色・ドラ・赤の2000/4000!
日向の親を望外のマンガンツモで再逆転すると…

南2局はあとのなくなった菅原から

リーチ・赤の2600点。
南3局にも

同じく後のない優から【白】・赤1の2600点のアガリ。
それぞれの親番を自分のアガリできっちり落としていく、浅見大行進である。

オーラス検証

こうして迎えたオーラスは、トップを狙う日向の手牌に注目が集まった。
まだ卓内で牌がガラガラと回っている3巡目

7600点差を追う日向がこの手牌で手を止める。
切る牌は【9マン】で決まっていたが、鳴く牌を考えていたのだろう。

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