道の途中⸺
現れたるは“鬼姫”
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年12月7日
第1回戦
東家:二階堂瑠美(EX風林火山)
南家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
西家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
※使用したNAGA解析は、筆者がhttps://note.com/tyoko_tenhou6dan/n/nc9501b5e4c15 から購入しました。
本日一人目の主人公、
白鳥翔は、
「ダイレクトより変化を求める」
傾向が強い打ち手だ。
東1局、4巡目に、
ドラ待ちのカンチャンテンパイを、
外した。
いい打ち方だ。
真ん中のドラ待ちでは、出アガリがなかなか期待出来ない。さらに、リーチをかけてドラをツモっても、一発や裏がなければ1000-2000だ。
ここまで巡目が早いなら、タンヤオやピンフに、赤かドラを絡めて、満貫クラスを狙うのがいい。
参考までに、麻雀AI『NAGA』の解析は、
テンパイ外し「一択レベル」だ。
次巡、
を引いてフリテンリーチ。裏目だが、これでも十分というのもある。
だが、
結果は流局。
しかも、
まるっとピンズを落として回った、伊達との二人テンパイ。
伊達の食らいつく姿が、
この半荘の行く末を暗示する、そんな一局となった。
東4局。役牌を2つポンした白鳥は、
ここでも「ダイレクトより変化」を見て、
打とする。
ドラのとの縦引き計6枚で、ソウズのリャンメンを活かす狙いだ。
また、対面にいる親の伊達が思い切った捨て方をしており、筋のを残したかったのもある。
ただ、こちらは少々ひねり過ぎに思える。
ここはストレートな打がいい。
を切ると失われるの受け4枚は、「メンツが出来てテンパイする」受け入れだ。しかも、チーすることも出来る。
3900点の手にはなるが、この僅差で中打点のアガリなら悪くない。また、早くテンパイすれば、多くアガリ抽選が受けられるのだから、役アリのイーシャンテンを広くすることはとても大事なことだ。
対して、打時の縦引き6枚は「イーシャンテンの形がよくなる、または打点が上がる」受けなので、そもそも「受け入れの質」が違うのである。仕掛けも含めて、ここは「テンパイする受け」を多くする方がいいだろう。
また、縦引きは、を切った場合においてもある程度形がよくなるので、完全な裏目とはいえない。
さらに、はスジなだけで、伊達に通っているわけではないので、ここは打がいいだろう。
ちなみに、NAGAは、