どうしても勝ちたかった…最速最強・多井隆晴が「ヒーロー」であり続けなければいけない理由【熱論!Mリーグ】担当記者:東川亮

熱論!Mリーグ【Fri】

どうしても勝ちたかった…

最速最強・多井隆晴が

「ヒーロー」であり

続けなければいけない理由

文・東川亮【金曜担当ライター】2019年11月15日

「大和証券Mリーグ」2019レギュラーシーズンは、11/15の試合をもって、全チームが日程の1/3、30試合を消化する。

その第1試合では、久しぶりの登場となった渋谷ABEMASの日向藍子が無念の4着。

渋谷ABEMASはこの時点で、リーグ最下位に転落した。

11月はチームの全員がポイントをマイナスしているという非常事態。そんなときにチームを救う選手と言えば、やはりこの男をおいて他にいないだろう。

最速最強・多井隆晴

そして彼にはもう一つ、この日、絶対に勝ちたい、勝たなければいけない理由があった。

第2回戦

東家:滝沢和典(EX風林火山)

南家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)

西家:瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)

北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)

思いとは裏腹に、序盤の多井には難しい展開が続いた。東1局ではリーチをしていた滝沢が瀬戸熊に8000点の放銃。

 

 

次局は多井がトイツの形からをポン、最終的には待ちのテンパイを入れるも、朝倉がという文句なしの形のリーチをツモり、4000オール。点差で少々水をあけられる形となった。

厳しい展開の中、東2局1本場では親の朝倉に待ち先制リーチを打たれるも、カン待ちテンパイで追っかけリーチ。結果は流局となったが、この試合にかける多井の気迫が感じられるシーンだった。

その気迫に牌が応えたのが東3局。この局ではカン待ちのテンパイを入れていた滝沢がを暗槓。他3者が警戒を深める中、多井は立て続けに

急所のペン

そしてと引き入れ、の形から、「狙っていた」というカン待ちで即リーチ。

現代麻雀ではを切ってを待つ、いわゆる「モロひっかけ」はよくある形として警戒されるところだが、山にいれば関係ない。多井は狙い通りにをツモ。

そして裏ドラが3枚!僥倖の3000-6000で、トップの朝倉を一気に射程圏内へと捉えた。

ここからは、経験、実績とも豊富なメンバーによる、じりじりとした競り合いが繰り広げられる。

東4局、親の多井がドラ3赤赤という破壊力抜群の牌姿に。赤を1枚落としまで十分形の受けをつくるが、これにしっかりと対応したのが滝沢。

 

切りを見て将来、多井のロン牌になり得るを先に処理し、待ちのピンフをダマテンにして朝倉のを捉え、多井の大物手を潰した。

南1局は親の滝沢が好形のイーシャンテン、朝倉が満貫テンパイを入れるも、瀬戸熊が滝沢のを捉えて一気通貫ドラ1、2000点のアガリ。

そして多井が最も流したい南2局、同点トップ目である朝倉の親番。多井は2巡目でを鳴き、朝倉から1000点をアガって、ミッションをクリアする。

続く瀬戸熊の親番でも鳴き一気通貫、カン待ちで滝沢のリーチ宣言牌を捉え、加点こそ大きくはないものの、確実に局を進めていった。

迎えたオーラス、多井の親番。2着目の朝倉との6000点差は、ノーテンを宣言できるものの、2着目の朝倉から3200点以上を直撃されるか、1300-2600以上をツモられてしまうと逆転される状況であり、決してセーフティーリードとは言えない。

そこで入ったこの手牌、多井としてはツモ次第で一気に仕上げて点差を広げ、トップを盤石なものとしたいところだろう。

この記事のタイトルとURLをコピーする