君の瞳にオールイン フェニックスの希望をつないだ 東城りおの連闘【Mリーグ2023-24観戦記 12/19】担当記者 ZERO / 沖中祐也

だった。
タンヤオを確保して、リーチ・ツモ・タンヤオに赤や裏、一発を絡ませるよりない。
だが思ったようにいかないのは麻雀もポーカーも同じところ。

（ツモです）

東城の思いとは裏腹に安いテンパイが入る。
思案にくれる東城のとった選択は切りダマだった。

本当はこんななんか切り飛ばしたいだろう。
だが今回はすぐ下に伊達がいて、うかうかしていたらその下にいる親の園田にもまくられかねない。

一旦テンパイにとって…

こうなったらリーチするよりないか。
本当は赤とかドラなどを引いてきたかったが、現状の手材料で戦うよりないのだ。

意を決したようにオールインを宣言。
一発と裏、もしくはウラウラ以上が必要である。

勝又はサッサと降りる。

親の園田は

苦しいチートイツでなかなかテンパイが入らない。

期待の一発ツモ…

ならず…！

ないかーという表情。
東城さんのスクショ撮りすぎでは？ と思われるかもしれないが、いいのだ。
え、なに、みんなはキレイなおねえさん嫌いなの？ と反論している間に

をツモるも、裏ドラは乗らず500/1000。
トーナメントリーダーの勝又には及ばなかった。

ただ、この半荘になにか感じるものがあったのだろう。

──それは悔しさなのか、不甲斐なさなのか、それとも手応えなのか。
真相はわからないが、東城は珍しく連闘を志願。

見事トップを取ったのだった。
この東城の２着→トップにて、セガサミーフェニックスは

カットラインの６位まで300ptを切った。

「もう折り返し」か「まだ折り返し」か。

いずれにせよ孤軍奮闘する魚谷に、醍醐が初トップで続き、さらに東城と茅森も復活すれば、レギュラーシーズン突破は現実的と言える。

麻雀もポーカーも、最後まで何が起こるかわからないのは同じである。

 

オマケ

ポーカーを通じて感じたのは、参入障壁の低さである。

極めようと思ったらやはり奥が深すぎるのだが、始めようと思ったときに10分もあればテーブルについて普通にプレイすることができる。
その点、麻雀は漢字だらけで書かれた役を30個以上覚えないといけないし、何より符計算がそのハードルを一気に高めている。

慣れている我々からすると「それも麻雀のコクだよ」とか「やる気になればすぐ覚えられるじゃん」と思いがちだが、初める前に覚えることがあまりに多すぎる。
山を出すとか、リンシャン牌を降ろすとか、細かいマナーを上げたらキリがないほどだ。

サウナ同様、ポーカーもブームが来ている。
今後国内にカジノが解禁されたらそのブームはさらに加速するだろう。

そのときに入りやすさで麻雀よりポーカーが選ばれてしまっては悲しい。
もちろん競うんじゃなくて共存していきたいところなのだが、今さら抜本的なルール改正も厳しいのでどうしたものか。

とまぁただポーカーやっているだけでなく、ポーカーを通じて麻雀業界を憂いていたりするのだ。
そういうことにしておいてください。