手は入るも、競り負けが続く瀬戸熊。
放銃した手牌を見つめ何を思う。
岡田VS瀬戸熊2番勝負
それでも瀬戸熊は攻め続ける。
南1局1本場
少し間が空いてからのリーチ宣言だった。
ドラのという非常に嬉しい手替わりがあるのだが、嬉しい手替わりがだけだ。
ラス目が故に待ってみるのもアリだが、まだ親は起こっている。
様々な感情が交差する中、ここは機械的にリーチといく。
瀬戸熊の宣言牌をチーして捌きにかかる岡田。
このチーにも迷いがあった。
待ちが弱い事は勿論だが、危険牌を引いた時に迂回する牌が無いのだ。
しかしすぐに瀬戸熊がを掴んでしまう。
岡田にとってはホッとするアガリとなる。
個人的にはこの手で岡田がどこまで頑張るのかを見てみたかった。
あまりにも険しいめくり合い負けが続いてしまった瀬戸熊。
もちろん麻雀には付きものの事象ではあるが、
チームとしても個人としても明暗を分ける1戦なだけに動揺を隠せなかった。
唇を噛み締めてインタビューに応じる瀬戸熊。
個人3ラスからの2連勝、そして今回のラス。
瀬戸熊らしい麻雀ではあるが、本人としては納得が言っていないのであろう。
同時に感じる進化への渇望。
現状に満足せずに麻雀の進化を求める卓上の暴君。
その姿には
次こそはやってくれるのではないか
と我々の期待を引き出してくれる。
2024年、雷電の麻雀は更に面白くなる。
噛み締めた瀬戸熊の唇がそう語っている気がした。
ついに暗闇から抜け出した伊達。
2023年は2か月振りのトップで締めくくった。
南2局のメンゼンホンイツで勝負を決め、
オーラスの南4局
アガリトップの伊達がアガッったのは
ツモ チートイツ ドラ3の3000/6000
まさにサンタさんからのプレゼントの様なアガリだ。
久々のウイニング水飲みもお届けして聖なる夜にファンは歓喜したであろう。
伊達の勝利でKONAMI麻雀格闘俱楽部は2位に浮上。
上位4チームの混戦がさらに激しさを増した。
レギュラーシーズンも後半戦に突入し下位チームのギアの入った追い上げにも注目していきたい。
2024年も戦いは激しさを増す事間違い無しであろう。
最高位戦日本プロ麻雀協会46期前期。九州在住のプロ雀士。
麻雀と愛猫(ピンフ)を愛してやまない。嫁の小言にはベタオリ気味。
著書:最高位戦コラムFACES
Twitter:@aktk0207