迅速果断　エース魚谷侑未が魅せる　強さの証【Mリーグ2023-24観戦記 1/25】担当記者 #後藤哲冶

それでも。

麻雀というゲームは、確率は。
実に公平。

それはいっそ、どこか虚しいとすら感じるほどに。

トップとなったのは、佐々木寿人。

らしさ抜群の東パツ即リーチに加えて、オーラスの押し引きも見事だった。
魔王が復活して、格闘倶楽部もいよいよ盤石か。

今回は魚谷に主眼を置いた記事だったため、コナミファンには少し贔屓的に感じる表現が多くなってしまったように思う。
どうかご容赦願いたい。

惜しくも２着となった、魚谷。
それでも、インタビューの受け答えは、ハッキリとしていた。

すぐに「オーラスの手組についてもう少し選択の余地があったかもしれないので、検討します」と言ってのけるあたりが、実に魚谷らしい。

実はオーラス、魚谷がトップで終わる分岐は、いくつもあった。

リーチ棒が出た後の、太への放銃や、太のツモ。
そして次局持ちこしとはなるが、有利な状況で迎えることができる、魚谷のアガリ。

しかし、トップは魚谷の手から、ほんの僅かに零れ落ちた。

それでも、多くの視聴者は、今日改めて感じることができただろう。

魚谷侑未は、強い。
彼女のこれまでの研鑽が。Mリーグファイナルで涙したあの経験が。
確実に彼女を強くしている。

だから、大丈夫。

フェニックスの気高き翼は、まだ折れてなんかいない。