(いやテンパイ外してるーーーーー!!!!え?優さん何でえ、ここテンパイ外してホンイツいくんですか!?ちょっとやり過ぎちゃいます!?)
と、筆者は正直驚いた。
しかし、長考した上でのこのテンパイ外し。
これは何か意図があるはず。
ということで、牌譜を見ながら一生懸命検討してみた。
 
この場面での一番大きな情報は
・トップ目の渋川が をポンしている。
をポンしている。
ことである。
前巡は ツモ切り、
ツモ切り、
 と中張牌が手出しされていて、速度感は感じる。
と中張牌が手出しされていて、速度感は感じる。
では、この渋川の手牌、中身はどのように見えるか。
・役牌の候補は全て潰れていて、タンヤオ濃厚
・ 手出しの後に
手出しの後に ポン打南
ポン打南
→ トイツの77フォロー牌である
トイツの77フォロー牌である を先に切れるということは
を先に切れるということは
ターツは足りていてかつ、テンパイor充分形のイーシャンテンが濃厚。
・ 手出しと
手出しと ポンの情報から、ソーズ下のブロックは保有していそう。
ポンの情報から、ソーズ下のブロックは保有していそう。
このような場から読み取れる渋川の手牌推測をすると
相対的にピンズが0枚の可能性が低く感じる。
2筋にかかっている が鳴かれる可能性はかなり高くなるし、ロンでもおかしくない。
が鳴かれる可能性はかなり高くなるし、ロンでもおかしくない。
仮にこの が鳴かれた際は
が鳴かれた際は
3mより上が待ちになっている可能性も相対的に上がり、
松ヶ瀬から直前に手出しの8mが入っており、ターツ落としだとするならこの後6mや7mや8mが続けて切られる事となる。
ここで点棒状況を見て読み取れる松ヶ瀬の思考を読むと、
《最悪渋川に安い手を打つには2着で終われるのでさほど放銃が嫌では無い》
ということだ。
ピンズのホンイツに見える親の優から を余らせたら
を余らせたら
親にアガられるよりかはと、松ヶ瀬が渋川に差し込みにいく可能性もある。
と、なれば
優が打 でテンパイを取る
でテンパイを取る
→渋川が をチーしてテンパイ
をチーしてテンパイ
→松ヶ瀬が打つマンズで渋川ロン
この流れを回避する為に渋川の現物である打 を切ったのでは無いか。
を切ったのでは無いか。
要は
『ホンイツに向かったというよりも、渋川に対しての絞りであったのではないか』
筆者はそう考えてのだが。
ん~…でもあまりにも難しすぎて自身が無い…
あ!そうだ!
鈴木優の戦闘優ちゅ~ぶちゃんねるで優が試合後にかかさずに行っている牌譜検討を見てみよう。
気になる読者の方も本日の第一試合の牌譜検討を見てチェックして頂きたい。
(動画リンク48:30秒辺りからこの局についての思考を説明しています)

最高位戦日本プロ麻雀協会46期前期。九州在住のプロ雀士。
麻雀と愛猫(ピンフ)を愛してやまない。嫁の小言にはベタオリ気味。
著書:最高位戦コラムFACES
Twitter:@aktk0207















