戦う姿
KONAMI麻雀格闘倶楽部エース
佐々木寿人
文・後藤哲冶【木曜担当ライター】2024年5月2日
5月2日木曜日。
Mリーグセミファイナルは最終日を迎えた。
4月30日。一足先に、渋谷ABEMASがセミファイナルの全日程を終えた。
今日の試合結果次第ではあるものの、ほとんどの場合で敗退が確定。
そして今日、KONAMI麻雀格闘倶楽部もまた、窮地に立たされていた。
ファイナル進出のために残された道は、現状ボーダーラインにいる赤坂ドリブンズとのトップラス且つ、7万点オーバークラスを2回。
その条件で1戦目を戦った伊達朱里紗だったが、惜しくも2着でゲームを終える。
この時点で、KONAMI麻雀格闘倶楽部のファイナル進出の希望は、ほぼ潰えてしまった。
そんな中、おそらく今シーズン最後の登板を任されたのは、チームのエース佐々木寿人。
引用元:日本プロ麻雀連盟 速報アカウント
寿人はこの日、自団体のタイトル戦・鸞和戦の決勝を戦っており、展開によっては、この第2試合にも間に合うか微妙なラインだったはずだ。
それでもこの最終戦に出るために、決勝直後に移動して、このMリーグスタジオにやってきた。
今シーズン最後まで戦い抜く姿を、ファンに見てもらうために。
5月2日 第2試合
東家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家 堀慎吾 (KADOKAWAサクラナイツ)
西家 園田賢 (赤坂ドリブンズ)
北家 鈴木優 (U-NEXT Pirates)
東1局
寿人の表情は、いつもとなんら変わりない。
粛々と、東1局の配牌を迎え入れる。
早速ではあるが、そうやすやすとはオリられない親番だ。
だというのに、寿人が1打目に切ったに軽快にポンの声をかけたのは、西家に座る園田。
この形からをポンして発進すると。
、更にはとポンして瞬く間に手牌は4枚に。
インタビューでは、「をポンしてからは一本道」と言っていたが、躊躇なくこのをポンできる打ち手は、そう多くはないような気がしてしまう。
こうなると困るのは寿人の方だった。
はどれも園田に通っておらず、仮に放銃となってしまった場合は跳満クラスに打ってしまう可能性がある。
字牌であるため、放銃率こそそこまで高くないが、自分の手牌も決して良いわけではない。
ここは字牌を打たずに、迂回させられてしまう。
そうして全員をおろして、時間を作った後に、園田がをツモ上がった。
ホンイツ赤の2000、4000。
早くも、1度目の親が終わってしまった寿人。
南場の親番に、全てをかけることになる。
東2局も園田が仕掛けを駆使してアガリをモノにする。
東3局
先制リーチはU-NEXT Pirates鈴木優から。
第1試合小林剛がトップを獲り、首位奪還に成功しているパイレーツ。
ファイナルに向けて勢いをつけるためにも、首位のままセミファイナルを終えたい。