初年度の栄光を今ふたたび 園田賢 の執念をとくと見よ!【Mリーグ2023-24ファイナル観戦記 5/13】担当記者 #徳岡明信

親の内川が勢いよく3フーロ。
この親は死んでも落とせないと言わんばかりの迫力だ。

(【5ピン】ポン出し【4ピン】…。
【5ピン】のフォロー牌を最後まで持っていたからトイトイでは無さそうやな。
【4ピン】【5ピン】【5ピン】【6ピン】【6ピン】からの待ち変えも【7ピン】を先切ってるからそれも無いし、もしまだピンズをトイツで持っていたら【9マン】のトイツ落としでホンイツにいきそうだし、とりあえずピンズは全部通りそうだな)

(うぉぉぉぉ!! 【發】暗刻って2600になった!2着あるでこれ!)

トップ目の瑞原までは倍満ツモでも届かない園田。
ここは多少不本意ではあるが2着を取りにいく事を先決とする。

ここにカチ込んでくるのはラス目の亜樹のリーチ。

(亜樹ちゃんくるなら全然無理! 撤退!)

亜樹に放銃して4着になるのだけは一番やっていない。
ここは大人しく暗刻の【發】に手をかける。

(ん!? うっちーが加カンして長考して手出し【3マン】!? 絶対回ったじゃん!)

(てことはテンパイ取っておけばもしかしたらうっちーがノーテンで逆転できるかも!
よし!形は崩すことなくなるべく安全に進行すっぞ!)

「ポンっっっ!!!!」

(明奈ちゃんからも現物の【6ソウ】【9ソウ】出てきて無いしこれはアガれる可能性かなりあるだろ!
ここは最後の【8ソウ】プッシュじゃぁ!)

この待ちなら勝負になると踏んで終盤に切り込む園田。
【發】暗刻落としからの見事な張り返し、そして…

見事なアガリで2着浮上としてゲームセット。

結果的にはU-NEXT Piratesの瑞原がトップとなる。
喉から手が出る程欲しいトップはお預けとなった。
しかしこの半荘、ずっと渦の中心にいたのは園田。
その思考と執念、まさに圧巻の内容であった。

 

総局数10局、流局無し。
終始自力でのアガリで切り込み制したのはU-NEXT Piratesの瑞原。
他チームを引き離す大きな1勝を獲得した。

残り7試合、このトップによりU-NEXT Pirates包囲網が張られていく可能性が高くなった。
ここから条件戦特有の戦い方も見られるであろう。
それをいかにU-NEXT Piratesが括り抜けていくかも注目だ。

泣いても笑っても残り7試合。
史上初の2度目の栄光を成し遂げるチームは果たして。

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