神域に 現れたるは 銀閣寺
渋谷が鳴きつ ハルの終わりに
春が終わり、ジメっとした梅雨がやってきた。
そんな陰鬱とした空気を吹き飛ばすくらい、この日3試合のオーラスは面白かった。
東家:える(チームアキレス)
南家:朝陽にいな(チームアトラス)
西家:渋谷ハル(チームゼウス)
北家:因幡はねる(チームグラディウス)
トップ目で南4局を迎えたのは、朝陽にいな。
太陽のような笑顔でいつもリスナーを明るく照らす、聡明でキュートなにいな。
そんな彼女の表情が曇ったのは、この半荘の前に行われた2試合目。
(2試合目回想)
好内容でトップをひた走るにいなを、
「ロン」
親の倍満が襲う。
どう見ても、打つしかない。
だが、結果は放銃。
そして、にいなは14900点持ちの2着で試合を終える。
上気する頬。痛む胸。
「やられた」と思い、肩を落とす打ち手が多いことだろう。
しかし、にいなは、
「もっかい出たい!!」
と、本来出場するはずだったメイカに、チームアトラスみんなに連絡した。
並大抵の根性ではない。
「どうしても勝って帰りたい」
そんな思いを抱くにいなは、3試合目オーラスの6巡目、
オーラスの2着目は、因幡はねる。
この日は、自身の語り口と同じように、アガリに「切れ味」が目立った。
(ちなみに筆者は、はねるの「メンバーシップ限定配信」トークの大ファンである)
東1局で、はねるは、
から飛びついて、
得意の「ハネマン麻雀」を実践。ホンイツドラ3の12000を決める。
さらに、南1局、
「鳴いていくわ…!」
と、ここからをチー。
瞬く間に3つ鳴いて、
終盤には、
–テンパイに!
これをアガリ切って、トップのにいなに迫る。
オーラスの6巡目を、
ところで今紹介した、南1局。
はねるの華々しい–待ちホンイツが炸裂する裏には、
いぶし銀のごとく、