【 #神域リーグ2024 第6試合観戦記】神域に 現れたるは 銀閣寺 渋谷が鳴きつ ハルの終わりに【文 ゆうせー 】

【8ピン】から打ち出して、

狙いは国士無双

【東】があと2枚…」

窮地に立たされても、冷静に場を見ながら、えるは一撃でトップとなる道を進んでいった。

さぁ、オーラスが6巡目を過ぎたところで、

最初に動いたのは、

「チー」

にいなだった!

「ひふみ(123)で終わらせたい」

覚悟を決めての前進。

ところで、にいなが23歳何本場だったか忘れたが、ひふみなんてよく知っているものである。

このままにいなが逃げ切るか、と思われたそのとき、

「チー」

渋ハルが鳴いた!

「2000点直撃ルート、発進。もう1枚ドラ(【4ピン】)を引けば…」

「どっからでも足りる!こういうことでしょ!!」

これで、どこから出ても渋ハルは2着。

しかし、最終形はこの形ではなかった。

「…行こう」

「トップ条件を作ったっていい!!」

ドラの【4ピン】ツモ、そして【赤5ピン】ツモでもトップ!!

ひとつ鳴いたところから、ここまで手が化けるとは。

一方、トップ目のにいなは、

一足早く、【4ピン】【7ピン】テンパイを入れていた。

ただ、渋ハルも【4ピン】はアガリ牌。

もつれると、渋ハルにツモられて、まくられてしまうかもしれない。

にいなを、そして渋ハルを応援して、モニターを食い入るようにして見る人々の、鼓動が早くなる。

親番のはねるは、

イーシャンテンからなかなか進まない。

えるは、

リャンシャンテンが長引いている。

テンパイしている、二人の勝負。

だが、神様がもったいぶっているかのように、決着がつかない。

そして、連荘のかかった、はねる最後のツモ番がやってきた。

ドラの【4ピン】

これは両者の当たり牌。

神域リーグは頭ハネとなるので、切るとにいなのアガリだ。

「ふぅ…」

ひとつ、大きな息をついてから、

はねるは、【4ピン】を止めた。

まだドラマは終わらない。

「宇宙の果てまでいっちゃいましょうー!」

と息巻いていたにいなの手が、

最後のツモで止まる。

 

「テンパイノーテンでも大丈夫か…」

そうつぶやいて、にいなはテンパイを崩した。

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