【西原理恵子 & 山崎一夫】クズ手でも参加すべし!

クズ手でも
参加すべし

「1シャンテンまでしか行けないような配牌でも、全力で1シャンテンまで行け」

20年以上前に私が雀鬼会の桜井章一会長に下北沢道場でインタビューした時の言葉です。
それに対して私が何か言ったか覚えていませんが、後日記事にする時に次のように書きました。

「リスクを背負って1シャンテンまで漕ぎつけても報酬はゼロ。でもその捨て牌や鳴きには闘う意思が表れており、相手に自由な手作りや捨て牌をさせない力が生まれると思う」

わりと最近電話で麻雀の話しを聞かせて貰った時にはこんなことも。

「今の常識よりも、もっと動いほうがいい。特にツイてない時に首を引っ込めてたらいいようにやられる」

これには動いて相手の反応を見るということもあるだろうし、軽い動きを誘発する効果もありそうです。

鳴いたら放銃のリスクが高くなるという考えもありますが、3フーロ4cmにしない限り、降りる牌はあるし新たなツモ牌の半分くらいは安全牌です。

さらにリーチ者のツモ切り、ワキが通してくれた牌も加えると、けっこう大丈夫ですよ。
鳴きを多用する人はその経験が豊富で技術もあるので、そう簡単に放銃しません。

4cmでも雀頭を安全牌にしておくとか。

基本は放銃の前にアガってしまえばいいということですね。
クズ手からアガリを目指すにはファン牌を重ねるくらいしかありません。

食い三色やイッツーが狙えるなら、はすでにクズ手ではありません。
鳴いて三色のみよりも、可能性は低くてもそれにリーヅモを付けましょう。

大きなデータに裏付けられてるワケではありませんが、ファン牌で1ハン付けるのは十分可能です。
端牌は切ってファン牌を残しましょう。

私は28も先切りしてファン牌を重ねようとします。
これもデータ無しですが、次のように考えてます。

2がリャンメン8枚受けになる牌は3の4枚。(3以外は無視)

ファン牌1種が重なるのは3枚。重なれば、ポン4倍速8枚相当になる。メンツになる可能性は低いけど1ハン付きのメリットがあります。

ファン牌3種なら重なる牌は9枚なのでリャンメンチャン並み。
1枚場に出れば合わせ打ち。

1枚切れると残り牌は3枚から2枚に減りますが、最終的にコーツになる確率はもっと下がります。

2種に減らして元もと足りないメンツ候補を増やします。
またション牌が来て3種に復活もある。

運よくトイツになったら他のファン牌は、他家で重なる前に捨てて、メンツの材料をさらに集める。
ペンチャン・シャボの悪形でも、チーポンで2倍速4倍速になるので、メンゼンの良形並みです。

そろそろ捨て牌の2段目ですが、ここでゼロメンツ・3トイツ以下ならアガリは難しいですが、周りを警戒しながら前進。

ポンして参加するのもアリだし、重なった時点でバックで仕掛けるのもアリだし、安全牌として残すこともできます。
フリー中心の私はポン。でも元もとクズ手なのでその後鳴かないこともけっこうあります。

「鳴きは悪形の所から」

と言われますが、どこから仕掛けてもアガり確率はさほど変わりません。

私は現在ハウスなのでバックはめったにしませんが、元もとは東風戦育ちなので、
出るポン見るチー、バックに形テン片アガリの、当時の言葉で言乞食麻雀を打ってました。

言葉は汚いですが、ギャンブル必勝にはけっこう大事です。
私がパチンコを専門にしていた時も、それまで秘密だった開店プロのやり方を紹介し

「親方、開店乞食を広めないでくださいよ」

と嫌がられてました。

迷ったら
ポン材を残す

東パツの鳴き麻雀で千点をアガっても、最終的なトップへの貢献はほとんどありません。
大事なのは相手の大物手を阻止したかもです。

これはクズ手だから価値があることで、自分も勝負手の可能性がある時に、自分で自分の手勝負手をツブしてはイケマセン。
メンゼンの牌効率の本はたくさんありますが、鳴き効率専門の本は知りません。

もしあれば私の店の従業員のトレーニング本として欲しいです。

鳴き麻雀のメリットは何と言っても加速前進ができること。
悪形のターツでもツモ1倍速の他に上家から鳴けるのでほぼ2倍速の8枚受け相当。

ポンは4人からなので2枚×4でやはり8枚相当。
速度的にはメンゼンの良形並みだと思ってます。

ちょっと迷うのは
●シャボ1枚切れの3枚残りと、カンチャン4枚残りの分岐点。
●チーは4枚×2人の8枚相当。
●ポンは3枚×4人の12枚相当。
と割り切ってシャボをお奨めします。

クズ配牌は一般的に中張牌の連続形が無くて、ドラや赤牌も無し。
赤入りのフリー麻雀だと、ドラが7枚なので他家のドラ入りのダマには要警戒です。

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