「頼む…ツモらせてくれ…!」
ゼウス鈴木たろうが
神と仲間に祈った瞬間
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年3月9日
第1試合
東家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:小林剛(U-NEXT Pirates)
いよいよ決戦の日が来た。
レギュラーシーズン残り8戦。
6位雷電と7位ドリブンズのセミファイナル進出をかけた大一番。
ドリブンズの命運を任されたのは、
“ゼウス”鈴木たろうだった。
東1局、
たろうにテンパイが入る。巡目が早いこともあって、タンヤオや456三色の変化を待ってダマテンに構える。
7巡目に、
を引いてきて、
たろうは打とした。主にソウズとピンズでの好形変化や、ピンフ変化を狙う。
たろうの次のツモは、
皮肉にも先刻までのアガリ牌、だった。
一つ息をつくたろう。
ここは、
待ちでダマテン続行だ。
上家の本田からが出るも、役がないのでアガれない。を空切りして、リーチに踏み切れる変化を待つ。
次に引いたもフリテンなのでツモ切り。
「ロン」
このに声をかけたのは、
親番の本田だった。
ピンフ赤赤ドラの12000。
じっと本田の手を見つめるたろう。
ドリブンズにとっては最悪。
雷電にとっては最高。
あまりにもコントラストの強い一局となった。
白鳥の2100-4100を挟んで、東2局。
をポンしていた小林は6巡目に、
打としてテンパイを外し、ホンイツへと向かった。
1000点→3900点や8000点になる打点上昇と、巡目が早いためイーシャンテンに戻しても先手を取れそうなことが主な理由だろう。
仕掛けも効くので、ここは大きく狙っていった。
親番のたろうは、