困難は最高のスパイス 猿川真寿の目は まだ死んではいない【Mリーグ2023-24観戦記 1/16】担当記者 ZERO / 沖中祐也

困難は最高のスパイス
猿川真寿の目は
まだ死んではいない

文・ZERO / 沖中祐也【火担当ライター】2024年1月16日

稀代のいたずらっ子

猿川は幼少の頃からいたずらが大好きだった。

(追憶のM 漫画・しおざき忍 原作・ZERO 絶賛発売中!ぜひ読んでね!)

その様子は漫画・追憶のMにも収められていて、マンガにはできないエピソードがいくつもあったのだが、マンガにはできなかったので、マンガにならなかった。

「みんなの驚く顔がたまらなくて」
ニヤリと不敵に笑うその表情は、小学生の頃から全く変わっていない。

第1試合

東家:猿川真寿
BEAST Japanext

南家:本田朋広
TEAM雷電

西家:岡田紗佳
KADOKAWAサクラナイツ

北家:滝沢和典
KONAMI麻雀格闘倶楽部

獣の一撃

東場はほとんど点棒が動かなかった。
猿川がいたずら好きっぽいツモ切りリーチからの

1300/2600をモノにしたくらいで、ほぼ横並びのまま南場を迎えたのである。

南1局、親番の猿川は息を呑んだ。

ドラが合計3枚ある手で、急所とも言えるカン【7ソウ】を引き込みイーシャンテンになったのだ。
だが、ここから【4ピン】【5ピン】【7ピン】【8ピン】のどちらを切るかが難しい。
ドラ3だから678の三色にこだわらずに【7ピン】【8ピン】を落としてタンヤオを安定させたいところだが、【3ピン】が2枚切れている。

【3ピン】【9ピン】も2枚切れ… でも山にいる&みんなが切ってくれるのは)

【9ピン】の方でしょう!)
678の三色という最高打点を残しつつ、テンパイ時のアガリ率を重視した選択。

この選択が

最高の形となって結果に結びついた。
タンヤオピンフ・三色・ドラ2・赤の18000である。

「Mリーグは想定とだいぶ違った」
と語る猿川。

ここまでの成績は-252.5と不甲斐なく、チームもずっと最下位という泥土を這っている。
赤入り特有の速度に合わせすぎて、手痛いカウンターパンチを食らうことが多かったという。

大物手をアガリ切ったこの半荘は何が何でもトップをとりたい。

だが当然簡単にはいかず、必ず追ってくる者がいる。
今夜、追ってきたのは桜色のピアスが眩しい

岡田紗佳だった。
南2局、岡田はここから【3ピン】を切る。↓

ポツンと浮いている【4マン】や、【1ソウ】あたりも打牌候補に挙がりそうだが、【4マン】を切るとその後のマンズを全て切ることになり、【1ソウ】を切ると【2ソウ】が激痛。
一方で、【3ピン】を切っても【4ピン】ツモは手が進み裏目にならない。

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