いきなりの4000-8000。
こうなると、ゴモリーは本当に崩れない。
彼女は、「点数を持ってからの立ち回り」が巧みだ。
東2局は、
対面の鈴木勝が、1つポン、1つ暗カンしている状態で、
ゴモリーは、
打とした。
対面が切った牌を、合わせて捨てた格好だ。
このままション牌のを抱えながら、
死んで…
しまうことはない!
ゴモリーは人の河や手出しも良く見ている。
対面の勝はが早いので、を持っている可能性は低いだろう。
そして、残したにをくっつけることで、
こうしてタンヤオで仕掛けながら、
オリる道も確保しつつ、役をつけて、
相手の手を潰すことが出来るのだ!
トップ目でも、いや、トップ目だからこそサボらない、いいアガリだ。
このとき、勝は、
しかも、は山に3枚。
勝としては、この手を蹴られるのは痛い。
こうして見ると、点数としては安いアガリでも、「自分がアガって他の人にアガらせないこと」の重要性が分かるものだ。
さらに、南2局では、
村上が2つ仕掛けているところで、
ゴモリーはを、
切らない!
仕掛けている部分に、と赤が見えているので、で放銃すると高くついてしまう可能性が高い、との判断だ。
攻めるべきところは攻め、守るべきところは守る、盤石の打ち回し。
このまま悠々と逃げきって、
ゴモリーは通算4度目となるトップを獲得した。
冒頭から何度か、ゴモリーのことを「シンデレラガール」と述べた。
しかし、彼女はただ運がよかったのではない。
ドラフトで選ばれるために、
彼女は、来る日も来る日も段位戦を配信で打ち続けた。
そして、ドラフト当日は、
なんと20時間、耐久で打ち続けている。
そんな彼女を、多井隆晴、いや、
じじいは見逃さなかった。
さらに、ゴモリーはチームアキレスの選手として「選ばれてからも」麻雀配信を精力的に行っている。
3ヶ月で、なんと70本以上。
多井や仲林ら色んな配信者とのコラボも含めて、本当に熱が入っている。
彼女は運「も」良かったが、その前後でずっと努力を続けてきた人なのだ。
それは、麻雀に対してもそうだ。
たくさん麻雀を打つことで、また色んな人と接することで、自分の実力を培ってきた。
だからこそ、