瑞原明奈、笑顔の内に秘めたゴリラハートはヘラクレスをも退ける【Mリーグ2024-25観戦記 10/1】担当記者 #東川亮

Mリーグ初トップを寸前でかわされた堂岐だったが、彼が言及したのはオーラスではなく、その前の南3局だった。

この局、堂岐は東2局同様に中のポンからホンイツ一直線という仕掛けで、相手に対応を強いる進行をしていた。ドラが字牌のなので、持っていない相手からすればハネ満クラスの放銃もちらつき、踏み込みにくい。

そこへ瑞原が【5マン】【8マン】待ちでテンパイする。ピンフのみで出アガリこそ可能だが、松本が【5マン】【8マン】を1枚ずつ切っていて自分でも1枚使い、浅井の手にもある程度持たれていそうな上に切られなさそうとなると、待ちとしてはかなり不安が残る。

危険牌を止められるよう、ダマテンの選択肢もあった。しかし、それでも瑞原はリーチに踏み切った。

瑞原はラス牌をツモ、裏ドラは乗らずに700-1300。ただ、この手をリーチでアガったからこそ、最終局の条件を軽くできたという側面がある。ピンフのみ、あるいはピンフツモのアガリであれば瑞原と堂岐の点差は1万点以上ついており、条件はより厳しくなっていた。

少し前から、瑞原は自身の麻雀を「ゴリラ麻雀」と表現するようになった。力強さ、強引さを指す言葉だと思うが、ゴリラ自体は本来、穏やかで優しい性格であるという。しかし一方で、外敵に立ち向かう際には勇敢さも示す。Mリーグを知らない方にはなぜこの女性が「ゴリラ」などと呼ばれているのか意味不明だと思うが、彼女にはゴリラのごとき優しさと芯の強さ、成すべきことをやり遂げるための強い心があるのだ。

そう、明らかに無茶振りの一発ギャグ「エガラップ」もやり遂げるだけの、強い心が。

なぜそんなことになったのかは、江頭2:50さんとのコラボ動画をご覧ください。

 

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