#松ヶ瀬隆弥、動かざるは山の如し__【Mリーグ2024-25観戦記 10/14 第2試合】担当記者 #江崎しんのすけ

ただ当然、見逃しにもリスクはある。
松ヶ瀬がアガれた【4マン】を、白鳥がチーしてテンパイを入れる。

待ちはカン【5ソウ】と苦しいが、山に1枚残っていた。
もしすぐに白鳥が【5ソウ】をツモることがあれば、2着浮上が厳しくなってオーラスを迎えることになる。

直後、松ヶ瀬の胆力にツモが応え、【5マン】を引き【3マン】【6マン】待ちに変化する。

当然のリーチ。
高目の【3マン】をツモれば裏ドラが無くとも満貫だ。

このリーチを受け、白鳥はすぐに撤退。

松ヶ瀬のツモは残り3回で36mは山に2枚。
山の残り枚数は22枚なので、約26%。

松ヶ瀬のたくましい腕が、【3マン】を引き寄せる。
リーチ・ツモ・タンヤオイーペーコー・裏1の2,000-4,000を成就させる。

このアガリにより松ヶ瀬は3着に浮上。

順位点で考えると、▲30.0ptだったのが▲10.0ptになり、満貫の8,000点を入れるとこのアガリで実に28pt分加点したことになる。

オーラスは2着目白鳥がたろうの仕掛けに差し込み試合終了。
2着逆転とまではいかなかったものの、一時期は箱下まで失点していたことを考えると、十分すぎる活躍と言えるだろう。

チーム成績の苦しい風林火山。毎年安定した成績を出しているが今シーズンはなんと最下位に位置している。

松ヶ瀬を初め他の選手も展開に恵まれず、逆風にさらされている。
しかし並大抵の風で浮足立つことはないと、今回の試合で見せてくれた。

不動の山が動くとき、必ず逆転の一手を仕掛けてくる。
常勝チームが、このまま終わることはないだろう。

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