逆転に次ぐ逆転劇〜荒海を渡り切った仲林圭の快打2発!【Mリーグ2024-25観戦記 11/25 第2試合】担当記者 千嶋辰治

手出しの【2ピン】がアガりの関連牌とすれば、この【3ピン】は大本命。
実際は【3ピン】だけアガれないのだが、自身の親番を賭してまで切りきれるものか否か。

仲林は冷静に【北】を外して受けに回った。

対して、トップ目の浅井。

伊達のロン牌である【南】を掴んでしまう。

受けに回った仲林から打ち出された【4マン】
これをチーすると一気通貫が完成する浅井。仲林の親を自力で引きずり下ろすために一歩前へ。

盤石のはずだった大量リードが消し飛んだ瞬間だった。

先ほどまでラス争いをしていたはずの伊達、2局でトップを逆転。

勢いは伊達だったが、このアガりは仲林にとっても朗報。
トップ逆転条件が満貫ツモとなった。

南4局。ドラは【7マン】
ファーストテンパイは亜樹。

仲林からのハネ満直撃もしくは倍満ツモでラスを回避できるが、ここからそれらを描くのはあまり現実的とは言えない。
ここはカン【3ソウ】、もしくはカン【8ソウ】で即リーチにて素点回復…
なんていう考えは一切なかった模様。

ピンズのメンツを外してホンイツに渡っていく。
これにより、時間的余裕ができた仲林。

ドラの【7マン】をツモれば大逆転のリーチを放つ。
そして、先ほどテンパイを外した亜樹。

安めの【9ソウ】が既に3枚切れだが、これは逆に好都合か?
仲林からリーチ棒が出たことで、【8ソウ】ツモで2着浮上のチャンス。
静かに【3ピン】を横にして真っ向勝負。

めくり合いの勝者は…

仲林だ!

終盤の荒れた展開を、カンチャンリーチ2発で仕留めた仲林。
いずれのリーチも場況読みと山読みが噛み合った結果。
地力の高さを改めて見せつけたゲームだった。

自らがインタビューで語ったように、Mリーグ史上初の連覇に向けてドリブンズを猛追するトップ奪取。

首位を快走するドリブンズとはまだ差があるものの、激化する首位争いに大きな存在感を残す結果となった。
今シーズン、このポーズがあと何度見られるのか楽しみである。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/