白鳥翔が挑むMリーグ記録【Mリーグ2024-25観戦記 12/27 第1試合】担当記者 坪川義昭

白鳥翔が挑むMリーグ記録

文・坪川義昭【金曜担当ライター】2024年12月27日

第1試合

東家:中田花奈BEAST X
南家:白鳥翔渋谷ABEMAS
西家:二階堂瑠美EX風林火山
北家:本田朋広TEAM RAIDEN / 雷電)

渋谷ABEMASはMリーグにおいて、主人公のようなチームである。
各選手のキャラクターや初優勝までのストーリー、過去の圧倒的な成績は他の追随を許さない。
そんなチームが今年レギュラーシーズン敗退の窮地に立たされている。

苦しい状況の中で一人、気を吐くのが白鳥翔だ。
序盤戦こそ苦しい展開が多かったものの、直近で個人4連勝を達成した。
U-NEXT Pirates鈴木優が樹立した記録は個人5連勝である。
その大記録に肩を並べることができるのか、白鳥翔の大一番が始まった。

東4局

 

白鳥が盤石のイーシャンテンで【5ピン】のアンカンを入れる。

先手を取ったのは中田だった。
アンカンされたピンズの受けが雀頭になり、絶好のリーチを放つ。

すぐさま白鳥もテンパイが入り、追っかけリーチと出た。
指先に力が入る捲り合いの開始だ。

 

白鳥が【3マン】を掴んで放銃となった。
中田にとって楽しみな4種類のドラが全て擦りもしない。
リーチ・タンヤオの2600点だ。
捲り合いに負けたとはいえ、この状況でこの軽傷であればどうということはない。
追い風はまだ吹いている。

南2局

親の白鳥の手牌は苦しい。
リーチのみが関の山だろうか。親番だけにチートイツに固定もしにくい。

こうなればメンツ手一本に決めることができる。
迷いのないツモがやってきてくれた。

数巡前にはリーチのみが関の山と思っていた手牌に【5マン】の連続引きである。
この2巡で一気に形勢逆転してしまった。

こうなってしまったら、もう言葉が出ない。
アガったようなものだ。

4000オールでトップ目に躍り出る。
個人連勝記録に王手がかかった。

南3局

一度逆転を許した瑠美が意地の2000オールで白鳥を突き放しにかかる。

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