瑞原のダマテン気配をギリギリで察知した。しかし現状の現物は0枚、亜樹の試練はさらに続く。
そして、とうとうその時が亜樹にも訪れてしまった。全員に対する現物が0枚。
選択肢は2つ。
リーチ2人の現物か、大介、多井の筋で、瑞原の現物である。
は大介がを3打目に打っており、大介にはシャンポンやカンチャンで当たる可能性は低そうだから、実質多井に当たるかどうかを考えることになりそう。
点数状況的には放銃してもまだ耐える位置ではあるとはいえ、上3人が競る展開になってしまうのはやっていない。
それに、瑞原のあの、は、押していると断言することができないのである…。いや、押していたと仮定できたとしても、危険とは言い難い牌、Mリーグルールならトップを目指してこのくらいの牌なら押す、はそのランクに位置づけできる牌といってよい。
次に瑞原からリーチがきたら亜樹の手牌に安全牌はいよいよ0、本当の終わりを迎えかねない。
亜樹が選んだは、
瑞原の12000。
亜樹も瑞原の気配を察知していただけに、悔しさから顔を膨らませてしまう。
結果的にこれが、瑞原のトップの決定打となった。
ついに誰も、「麻雀ゴリラ」瑞原明奈の進撃を止められなかったのであった。
試合が終わればこの笑顔。
大阪でパブリックビューイングを見ている皆様にむけて、大きな一勝を届けることに成功した。
かなり苦しい結果となってしまった下位チームであるが、
ひとつの希望は、8戦連続マイナスだったBEAST、鈴木大介の加点。
最初にちょっとしたハプニングもあったが、まもなく迎える後半戦に向けて、この人のプラスは、カットライン争いを面白くさせるキーになるのかもしれない。