「たかちゃーん!」「多井さーん!」『頑張ってー!!』【Mリーグ2024-25観戦記 2/6 第2試合】担当記者 ゆうせー 渡辺太 vs 鈴木優 vs 多井隆晴 vs 勝又健志

「優のリーチに【5ピン】を打っていいのか?」

ということだ。

立体図を見てみよう。

自身の目から、【5ピン】は4枚目。

優に【1ピン】【9ピン】が通っていること、そして【5ピン】を使ったリャンメンターツが構成出来ないことを考えると、ピンズのリャンメンが残っているなら【2ピン】【5ピン】【5ピン】【8ピン】しかない。

一方で、自分は【東】ドラドラ赤の12000テンパイだが、待ちはドラの【2マン】単騎。

太が出した答えは、

押しだ!!

ドラ待ちとはいえ12000のテンパイ。これだけの打点があれば、押し有利にはなる。

ラス目へのプッシュなので、ラス回避ルールが主戦の人は特に驚きであろうが、それだけ「打点」には価値がある。

そのあとも押し続けて、

ド終盤の【3マン】で、再び太の手が止まる。

この【3マン】を、

強プッシュ!!

残り筋は、【1マン】【4マン】 【2マン】【5マン】 【3マン】【6マン】 【2ソウ】【5ソウ】 【3ソウ】【6ソウ】の5本。

12000愚形テンパイなら、流局のことも含めて押せるラインだ。

とはいえ、胆力の要る押しであることには違いない。

この局の結末を見てみよう。

優は最後のツモ番で、

【2ソウ】を引き、500-1000のアガリとなった。

多井を「静」とするなら、太は「動」。

このあとも、

太はアグレッシブにアガリをもぎ取り、

多井は1ミリの隙もなく、ガードを固めた。

静と動の真っ向勝負となった、この半荘は、

優がオーラスに、ドラが【4ソウ】満貫を勝又からアガり、多井のトップで幕を閉じた。

ABEMASとしては大きな、そして風林火山としては手痛い、1着4着の結果となった。

この日には、

Xで「多井さん」がトレンド入り。

久しぶりであった多井のトップを受けて、

「この安定感が多井さん」

「多井さん、巧みなゲーム回し」

と、多くのMリーグファンが、思い思いに祝福していた。

そう、

この選手は、「たかちゃん」としても、そして「多井さん」としても、本当にたくさんの応援を受けているのだ。

これで、ABEMASのスコアは-141。

一時期は-500を割り込んでいたのだから、一気の浮上である。

とはいえ、まだまだボーダーライン上での戦いが続く。

だからこそ、

「ここぞというときのABEMAS総大将」多井隆晴が復活した意義は、とてつもなく大きい、そう感じた一戦であった。

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