戦友達と共に、この舞台に立てる今を 石井一馬【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/20 第1試合】担当記者 後藤哲冶

園田が【3ピン】をツモ!
リーチツモタンヤオ赤ドラドラで値千金の3000、6000。

これは一馬にとってもそう悪くはない。
竹内が親かぶりをしたこともあって、一馬がトップ目に立った。

あの【2ソウ】で竹内に2900の放銃になっているのとでは雲泥の差だ。
1巡耐えることがどれだけ大切なのかが分かる1局となった。

南3局親番を迎え入れた一馬は、好配牌から5巡目で絶好の【1ソウ】を暗刻にしてのリーチドラ赤【5ソウ】【8ソウ】待ちリーチを打つも。

なんと園田が【7マン】を引き入れて追いつく。
こちらも大勝負手の【1ソウ】【4ソウ】【7ソウ】待ち。

これを園田が制して2000、4000。
これで勝負はなんと──

トップ目が園田の25900点。
ラス目の岡田が24300点。
その差僅か1600点という凄まじいオーラスとなった。
日吉実況も流石に「(1位から4位までが狭すぎて)お盆の新幹線かよ! 」と絶叫する。

南4局

全員が7巡目にしてイーシャンテンにたどり着く中、最初のテンパイを入れたのが一馬だった。
が、役が無い。リーチ棒を出すと一旦4着に落ちてしまうが、当然のリーチ。
【4マン】【7マン】のノベタン待ちに運命を託す。

それを受けて一発目。竹内が打つ牌に困った。
自身も当然トップの見えるイーシャンテンな以上、現物の【9ソウ】は抜きたくない。
【4ソウ】【7マン】と考えた際に、【1マン】を既に切ってある【2マン】切りのリーチは、【4マン】の保有率がかなり高く、必然的に単純な【4マン】【7マン】待ちのリャンメンが出てこないことから、【7マン】が少しだけ当たりにくくなっているということもあり。

【7マン】の対子に手がかかり。

一馬のアガリとなって、見事一馬が第1試合のトップを獲得するのだった。

オーラスの大混戦を制した一馬は、チームに嬉しいトップをもたらした。

しかし、この日連闘となった2試合目で無念の4着。
今日もアースジェッツは少しポイントを減らしてしまう結果となってしまった。

苦しいポイント状況が続くアースジェッツ。
しかし、その雰囲気は全く悪くない。
その要因としては、明るく朗らかな一馬がいることが大きいように思う。

一馬には今後も、チームを引っ張る役として。
今日対戦した園田のような、チームの顔になる選手になることを、期待したい。

最後に、トップを取った長年の戦友である一馬に、何か言いたげな竹内を添えて。

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