あなたに捧ぐ「ボディ麻雀」
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2025年10月16日
先日、
訃報
日本プロ麻雀連盟 常任理事 前原雄大 儀
去る10月12日 68歳にて逝去致しましたここに生前のプロ麻雀業界における多大なる貢献を深謝すると共に謹んでご通知申し上げます
尚 通夜及び告別式は近親者だけで執り行われます
— 日本プロ麻雀連盟 (@JPML0306) October 15, 2025
前原雄大プロがこの世を去った。
いまだ残る大きな喪失感は「いかに偉大な存在だったか」ということの証だ。
前原は、2018年にKONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト指名を受けた、いわゆる「初期メンバー」でもある。
寿人、高宮、前原、この3人から、KONAMI麻雀格闘倶楽部の歴史が始まった。

初年度に、前原は親で役満の大三元を決める。
「きちんと攻めて、きちんと放銃する」
というモットーのとおり、前原はMリーグで大暴れしていた。
2020年シーズンを終えて、Mリーグから身を引いた前原。その後もずっとKONAMI麻雀格闘倶楽部の「お父ちゃん」という存在のまま、チームを応援していた。
数年が経ち、前原が2022年に「最強戦」というタイトル戦に出たとき、打ち筋に「ボディ麻雀」というあだ名がついた。
感覚ともに身体ごと思い切ってぶつかっていく豪快な「ボディ麻雀」は、
滝沢選手より本日の作戦です!#KONAMI麻雀格闘倶楽部#Mリーグ pic.twitter.com/Ahwg7rv0pg
— KONAMI麻雀格闘倶楽部@Mリーグ【公式】 (@mfcmleague1) December 13, 2022
キャッチーな響きとともに、KONAMI麻雀格闘倶楽部の間にも浸透する。
また、高宮の打ち筋とも親和性があり、グラビアで活躍していることと馴染んでいるため、「ボディ麻雀」は高宮の麻雀を表す言葉にもなった。
2025年10月16日。
KONAMI麻雀格闘倶楽部は、前原への想いを胸に試合へと臨む。
1戦目は寿人がトップ。

2019年に前原が試合後にとったポーズを、

「失礼します」の言葉のあとに、天へと捧げた。
2戦目に出場するのは高宮。
KONAMI麻雀格闘倶楽部らしく「腕を振って」、勝利を前原へと届けることが出来るだろうか。

第2試合
東家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:中田花奈(BEAST X)
西家:瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
この日、高宮は、

時おり、物憂げな表情を浮かべていた。