この強気の一打には解説の河野直也も驚きを隠せなかった。
次に引いた
は、
は通っており、![]()
はワンチャンス。ここでも
をプッシュし、テンパイを維持する。
結果は、阿久津の切った
が優のアガリとなり、リーチ・ドラ・裏の5200点。

今回も永井の粘りはアガリには結びつかなかったが、この押しができる麻雀は、間違いなく観戦する側を魅了する。

試合後のインタビューで永井は、
「自分でも少し押し過ぎだと思います。でも今日のメンツを見てくださいよ。ファイターが揃ってたので、こんなんで僕が日和ってはダメだと思って」と、笑いながら語っていた。
南4局2本場
永井が
を引き、![]()
待ちでテンパイ。ここでアガればトップとなるため、ダマテンを選択。

リーチの直後、永井は
を引いてこれをもちろんプッシュ。
その後、大介が切った
が、永井のアガリ牌となり、最後は自身のアガリでトップを決め切った。
このトップで、永井孝典はついに今季7勝目に到達。勝利数はリーグ単独最多、トップ率も50%に到達という、目を疑うような数字を叩き出した。今季からMリーグの舞台に立った新加入選手とは思えないほど、堂々とした存在感。いつの間にか卓の中心には、永井の姿があった。
押すべきところは迷わず押す。危険な場面でも、一歩踏み込める勇気がある。だからこそ、永井の麻雀はただ“強い”だけではない。見ている側の心まで動かす、そんな魅力がある。そしてその集大成のように、最後は自らのアガリでトップをもぎ取った。

2025年3月に大学を卒業後、麻雀店に勤務しながら麻雀YouTuberとして活動中。フリー雀荘での実戦動画を中心に配信し、noteではコラムや動画の裏側を発信。麻雀をもっと身近に、もっと楽しく届けることを目指している。















