永井孝典 止まらぬ勢い、単独7勝目へ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 11/27 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 宮水さくら

この強気の一打には解説の河野直也も驚きを隠せなかった。
次に引いた【5マン】は、【8マン】は通っており、【2マン】【5マン】はワンチャンス。ここでも【5マン】をプッシュし、テンパイを維持する。

結果は、阿久津の切った【7ピン】が優のアガリとなり、リーチ・ドラ・裏の5200点。


今回も永井の粘りはアガリには結びつかなかったが、この押しができる麻雀は、間違いなく観戦する側を魅了する。


試合後のインタビューで永井は、
「自分でも少し押し過ぎだと思います。でも今日のメンツを見てくださいよ。ファイターが揃ってたので、こんなんで僕が日和ってはダメだと思って」と、笑いながら語っていた。

南4局2本場
永井が【8ソウ】を引き、【1ソウ】【4ソウ】待ちでテンパイ。ここでアガればトップとなるため、ダマテンを選択。


そこへ親の阿久津も【1ピン】【4ピン】待ちで追いつき、リーチ。


リーチの直後、永井は【2ソウ】を引いてこれをもちろんプッシュ。
その後、大介が切った【1ソウ】が、永井のアガリ牌となり、最後は自身のアガリでトップを決め切った。

このトップで、永井孝典はついに今季7勝目に到達。勝利数はリーグ単独最多、トップ率も50%に到達という、目を疑うような数字を叩き出した。今季からMリーグの舞台に立った新加入選手とは思えないほど、堂々とした存在感。いつの間にか卓の中心には、永井の姿があった。

押すべきところは迷わず押す。危険な場面でも、一歩踏み込める勇気がある。だからこそ、永井の麻雀はただ“強い”だけではない。見ている側の心まで動かす、そんな魅力がある。そしてその集大成のように、最後は自らのアガリでトップをもぎ取った。

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