EX風林火山・二階堂亜樹
チームプレイに徹した
オーラス、ラス回避重視の
ヤミテン
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 11/22
第2試合 南4局1本場 ドラ
19800
18600
西家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
33200
28400
オーラスで微差のラス目の南家・亜樹。567の三色確定のタンヤオ・赤でテンパイした。トップの近藤、2着の内川からの直撃、ヤミテンでのツモなら2着。リーヅモなら逆転トップの形だ。待ちはのシャンポンと苦しいが、はたして亜樹の決断は?
「ラス回避も重んじた我慢のヤミテン」
どのみちラス目だし、上家のたろうがピンズの染め手模様なのでの出を期待してリーチという人もいるだろう。何よりツモればトップだし、たろうから出ても裏ドラ1枚で2着浮上だ。
だが亜樹はヤミテンを選択した。
リーチの場合、出アガリの可能性は激減する一方、たろうがピンズに走っている状況でのヤミテンなら、近藤・内川からの出もある。もちろんトップは取りたいが、ラスから2着への浮上も40p(順位点10・30)の価値があるのだ。リーチをかけても3着のたろうは容易にオリず、流局してラスのままでは最悪だ。つまり、ヤミテンにはラス回避率を高める意味もあるのだ。
結果的に亜樹はこのままをツモり「リーチならば…」という視聴者も多かったが、チーム戦ということを考慮した卓上の舞姫らしい判断といえよう。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
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