久しぶりにあの味を。浅見・逢川の壮絶なトップ争い。【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 11/28 第1試合（麻雀LIVEチャンネル）】担当記者 虫かご

大きく差をつけられた、親番の勝又が鳴き仕掛けでカン待ちのテンパイを入れるも、

安全牌が枯渇した滝沢からが打ち出され、

裏を2つ乗せた浅見が12000は12300の和了を手にした。

 

まだ、終わっていない。最後の壮絶なめくり合い

オーラスを迎えた時点で、2着目の逢川に13200点差をつけて浅見がトップ目に君臨。しかし、戦いはまだ終わっていなかった。

南4局0本場。紆余曲折ありながらも、逢川がなんとかテンパイにたどり着き、待ちでリーチ。

これをしっかりとツモり、起死回生の4000オールを決めたのだ。これで再び逢川がトップ目に立つ。

逢川の一人テンパイを挟んで、南4局2本場。

トップ条件を整理すると、浅見は1300-2600以上のツモ和了、または6400以上の出和了が必要。逢川は、ふせてもトップが確定する点差を保持した。

 

配牌の時点でダブが暗刻だった浅見。5巡目には絶好のカンを引き入れ、トップへの道筋に光が差し込む。

一方の逢川。8巡目に役なしの待ちテンパイが入るも、ヤミテンを選択。リーチ棒を出して浅見の条件を緩和させない。

 

しかし、浅見から2枚目のが見えた巡目で、

とを入れ替え、リーチ。逢川としては自風のを活かしたシャンポン待ちなどへの変化も目論んでいた中で、その可能性が潰えたことが理由だろう。

その直後、を暗刻にした浅見もテンパイを入れる。ヤミテンでも出和了でトップが確定する状況だが、勝又、滝沢の両名を自由にさせないためのリーチも十分考えられる。

浅見が選択したのはヤミテンだった。

しかし、親のリーチに対し一発で打ち出すにはあまりにも強い。ほとんどテンパイを宣言しているようなものだ。待ち牌の残り枚数は、逢川2枚、浅見4枚。トップに飢えた者同士、互いに一歩も引かない最後の真っ向勝負が始まった。

久しぶりの美酒に酔いしれるのは、逢川か。

それとも浅見か。

当たり牌をつかんだのは逢川だった。

浅見に6400は7000の献上。

個人としても、チームとしても波に乗りきれない二人がぶつかり合った対局は、浅見のトップで幕を閉じた。

久しぶりにプラス域に復活したドリブンズだが、まだまだ楽観視はできない。このトップをきっかけに、さらに上を目指していけるか。チームの紅一点、「ドリブンズの母」のさらなる活躍に注目が集まる。