技のデパート森山茂和、近藤誠一へ繰り出した「アトミックシェイクハンド」 【麻雀最強戦2025 ファイナル2nd Stage】観戦記【A卓】文：千嶋辰治

、と続けて急所を解消して前進するが、

それを遥かに凌駕する近藤のツモ。
3巡目にしてイーシャンテンに漕ぎ着けたが、近藤の手には引き続き好牌が流れ込む。

ツモでマンズのカンチャンを自然に払うことが出来て受けが広くなった。

これはさすがに決まったか…？
そう思われた直後、太のツモが躍動する。

ドラのを連続でツモ、そして、

浮かせていたにがくっついて近藤に追いつく。

先手を取るのは親の太か、はたまた近藤か…、

太だ！
3枚目のドラを引き入れて一発逆転のリーチ！

同巡、近藤にもテンパイが入った。
だけ役がないのでアガれないが、太の河にはがある。
近藤は息を殺してその時を待つ。

その刹那だった。

親のリーチを受けながら条件を模索する藤崎の手にが。
これが手に留まることなどあり得ない。

近藤、太に1枚すらツモることを許さず。
自らの手で最終決戦への切符をもぎ取った。

2,000点の点棒が藤崎から近藤の手へ。
その授受が行われてゲームは決着する。
が、

点棒を受け取ろうとする近藤へ大きな右手が伸ばされた。

一連の作業を前に、大先輩からの手に応える近藤。

「助けてもらったからね。僕も助けたけどさ。」
対局後、無邪気に語る森山曰く、互いの健闘を讃えた右手だった。

森山茂和、新手の秘技。
これを「アトミックシェイクハンド」と名付けておこう。

…いや、森山会長。違うんですよ。
健闘を讃えた美しい握手をチャカしたのは僕じゃないんですよ。
確かに同じことを思いついたんですけどね。
でも、僕よりももっと盛大にチャカしてたのは…

アトミックシェイクハンドw

— 古橋 崇志 (@furu_fururu) December 14, 2025

会長、この人ですｗ