お待たせしすぎたかもしれない逢川恵夢からの、一足早いクリスマスプレゼントをモンダ民へ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/23 第2試合】担当記者 カイエ

同巡、親の東城も追いつく。待ちはなんと【1マン】【4マン】

こうなると逢川も勝負だ。
【發】切りで迂回する選択肢もあったが、待ちが良すぎて、ツモ切り追っかけリーチ!
両脇からこぼれる可能性が高まった以上、オリないという覚悟を定め、この三面張に命運を託す。

そら、東城の「顔芸」も炸裂しますわ。

女三人寄れば姦しいとは、令和の時代にはまったく不適な諺であるが、
ここは静かな、戦士たちの三つ巴。

【1マン】【4マン】【7マン】のスジを巡る、残り3~5枚の激熱の攻防。
全員がドラの【4マン】でアガれる牌姿。
松嶋「【4マン】シスターズ!」
しかも頭ハネが発生する確率も高い。その死闘の結末は…

 

逢川恵夢だ!
むーこだ!
令和生まれからの→昭和生まれ始めました、だ!
黒髪のイシュタルだああああ!!

実にこの半荘3度目のラス牌を引いて、華麗なるフィニッシュ。
しかも裏ドラが【發】で、リーチ・ツモ・ドラドラ・赤赤・裏裏の倍満!
すべてのドラを2個ずつ乗せるという珍しいアガりで、東城にとってはオーバーキルともいえる親かぶりで3着落ち。

4着に終わった渋川は、全体的にチャンスが少なく苦しかったが、随所に読みを発揮し、見せ場は作った。通算ラス回数は2となってしまったが、依然、今後に期待のできる内容だった。

伊達と東城はリーチ回数が示すように、全局を通して軸となり、さまざまな対立の構造において躍動したものの、及ばず。しかし両者ともに持ち味を発揮し、視聴者を魅了した。伊達は相性の良くなかった東城に、最後に他力で着順を上回った。

ファンの女性からプレゼントされたというヘアアクセサリーを付け、見事3か月ぶりの2勝目を獲得した逢川。2着が多いため、これで個人トータルは-30P台と、プラ転は目前だ。
まだまだチーム状況は苦しいが、この大きなトップで再び最下位を脱出し、来年こそは巻き返しを誓う。麻雀の魅力であるさまざまな「対決」を制した愛と美の女神・逢川が、その浮沈の鍵を握る存在であることは言うまでもないだろう。

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